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エイベックス新社屋(中編)

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プラン変更から1年竣工時期は厳守

青山という街の歴史に刻まれるビルになりました

杉本
大きなプロジェクトで、厳しい局面に立っておられることを感じました。やはり一番大きかったのは、ビルの竣工時期がずらせないことでした。
細谷
そんななか、杉本さんはビル工事の現場、オフィスデザイン業者の選定、セキュリティなどすべてを同時進行し、提案してくださいました。
杉本
デスクを島形からフリーアドレスにすると、デスクや配線はもとより、照明、郵便物、荷物の保管など、オフィスの使い方そのものが変わります。私達は、フリーアドレスのオフィスを手がけた経験があり、ベストを探りました。
細谷
引越しから半年経ちましたが、スタッフからの評判は上々です。会議室やサイネージの管理システム、顔認証のセキュリティ、社員食堂のキャッシュレス等々をご提案いただき、ほかにもIoTの新技術を新社屋に採り入れることができました。これはビルのコンセプトにも合致していたと実感しています。
  • 6~15階の執務フロアは、フリーアドレス。各階ごとに「cool」「fun」などデザインテーマが異なる。
  • 2.17階の社員食堂 「THE CANTEEN」は「Lodge by The Sea」がテーマ。アメリカ西海岸をイメージしたテイスト。
  • 2階には席数100のコワー キングスペース「avex EYE」がある。エイベックスが「面白い」と思う会社や人材が入居し、新規事業が生まれる場所だ。
細谷
ビルの竣工、引越し時期が迫るなど現場がリアルに動くなか、デザイン会社の選定をしました。
杉本
どの会社も、いいプランを続々と出してくださいましたが、時間と予算を考慮しつつ、複数の提案からよりベストな案を探りました。
細谷
残すものは残し、無駄なものは排除する。あのときは決断の連続でした。この先、あれだけ多くの決断をすることもないでしょうね(笑)。
杉本
内装のプランにかける時間を確保するために、部分的に引渡しを行っていました。
細谷
現場の担当者と交渉していただき、引き渡していただいてから、内装工事に入っていく。あれは、杉本さんがいらっしゃったからこそできたことだと感じます。
杉本
当初の予定にはなかった、レッスンスタジオや映像スタジオを設けました。また、2階のエントランスには、〝出会い〞と〝ゆらぎ〞というコンセプトが活きた、コワーキングスペースもプラン通りに進められました。
細谷
17階の社員食堂も、アメリカ西海岸のイメージそのままだと感じます。それでいて、単に海外企業のオフィスを模倣しているのではなく、随所にエイベックス 〝らしさ〞が活きています。
杉本
高さ3・5mのブランドロゴ型の立体受付カウンター、執務フロアのデスクが1本のラインでつながっているところ、フロア毎のテーマ設定などにも、御社らしさを感じます。耐震性やエコ、災害対策もトップクラス。青山の歴史に刻まれるビルになりました。
細谷
これだけ数多くこだわったのに、予定通り引越しができ、内装工事の工程も、かなり圧縮できたのは、まさに山下PMCさんのおかげです。
杉本
私も、ご一緒させていただき、オフィスは「こうあるべきだ」という固定観念がなくなり、自由に発想できるようになりました。
細谷
従業員の声を聞いたときに、「自分のペースで働くことができる」という人が多くなりました。それを聞くとやはり嬉しいです。もちろん、入居したときは、様々なシステムになかなか慣れず、配送会社の人も荷物をどこに届ければいいか迷っているシーンも見受けられましたが、徐々にブラッシュアップされてきました。

関連する用途

  • オフィス

    多くの業界が国内のみならずグローバルな視点をもって事業を推進されているなか、最近はカーボンニュートラルへの対応も考えていく必要に迫られています。自社オフィスにおいては、企業理念を体現するブランディングの実現や、イノベーションの創出を促す空間、web会議が根付いたことへの施設側の対応が求められています。また、テナントオフィスにおいては、採算性の向上や周辺競合施設との差別化を図るブランディングに加え、在宅勤務の増加によるオフィス面積減少の動きへの対応など、新たなオフィスビルの構築が求められています。

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