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UDトラックス全国拠点整備 “進めながら良くなる”小規模施設でもCMのメリットが活きるプログラム(後編)

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「UDトラックスのブランド」を形にする

山本
今回採用された『STEP-UP型プロジェクト推進方式』は、発展的なプロジェクト全般に応用可能な手法だと言えます。また、個別に発注された異なる会社の設計・施工者同士が意見を交わし、技術を高め合うことは非常にまれです。しかし、合同会議や技術勉強会、合同モックアップ確認会などの機会を通じて刺激し合い『UDトラックスのブランド』を形にするという意識統一が図れました。

品質のばらつきを抑え、設計・施工者のモチベーションを刺激する仕組み


  • 合同説明会やモックアップ確認会などを行い、設計・施工者が、事業全体の同じ目標に向かう仲間、品質向上を競い合うライバルとして意識し、切磋琢磨する環境を創出。参加者の意欲は高く、互いの技術共有が積極的に行われた。
佐々木
今回ほど、広範囲でかつスピードが求められるケースはレアかもしれません。ふり返ると、毎日新たな課題発見があり、翌日には改善提案が必要でした。効率性と品質、相反する2つの課題を個別要件にも柔軟に対応しながら解決していく。それは一緒に模索を重ねた、UDトラックス様、各施工者の方にとっても新しい発見だったと思います。

今回の手法を用いれば、小規模な施設建築群でもCMの可能性が広がります

山本
従来、地方に点在する事業所を多く持つ企業にCMのニーズがあったとしても、その報酬と施設建設規模がつり合わず、サービス提供することはまれであったといえますが、今回の手法を用いれば、多数の小規模な施設を有する場合であっても、効率的に整備することができます。

UDトラックスでは、今回の13拠点の整備事業の経験から得られた「施設整備マニュアル」をもとに、自社による全国の拠点整備を継続しています。

長田
整備が完了した拠点では、顧客満足度の向上、業績向上が数字に表れてきています。次の拠点整備に移る前に、施工済みの拠点担当者に意見を聞くようになったなどのフィードバックももらっています。その時々では、もちろんよいものをつくった満足感はありますが、あえて『使い勝手の悪い点』も聞きます。一つひとつは細かい発見ですが、それを次の改善につなげています。

発展型マニュアルを自社のノウハウとして根付かせ、成長を持続させる。今回のプロジェクで実践されたプログラムは、小規模な施設を多数展開する他の企業の課題解決にも広く応用できるCM手法となるでしょう。


  • UDトラックス 福島県郡山市 郡山拠点

  • UDトラックス 神奈川県厚木市 厚木拠点

プロジェクト概要

発注者 UDトラックス株式会社
所在地 全国13の拠点(宮城県仙台市、福島県郡山市、富山県魚津市、富山県富山市、神奈川県厚木市、愛知県豊橋市、愛知県西春日井郡、滋賀県栗東市、和歌山県和歌山市、広島県福山市、山口県宇部市、宮崎県都城市、沖縄県浦添市)
建物用途 トラック販売、車両整備、事務所
面積 全体敷地面積合計 110,300㎡/全体延床面積合計 39,460㎡
基本設計・実施設計・
施工・監理
全6社で担当
PMr/CMr業務期間 2013年12月~2015年11月
PMr/CMr 株式会社山下PMC
山下PMC
担当者
木下雅幸、山本典男、佐々木周子、池上和久、間下典大、佐藤哲之、石原卓哉、澤田耕治、高橋朋絵、舟津四郎、山添康彦、岡部 篤、牛山泰秀、鈴木一成
受賞 CM選奨2019最優秀賞受賞

・記載されている内容は、掲載当時の情報です。予告なく変更する場合もございますので、あらかじめご了承ください。
・記載されている会社名、商品名は、各社の商標、または登録商標です。なお、本文中では™、®マークは基本的に明記していません。

関連する用途

  • オフィス

    多くの業界が国内のみならずグローバルな視点をもって事業を推進されているなか、最近はカーボンニュートラルへの対応も考えていく必要に迫られています。自社オフィスにおいては、企業理念を体現するブランディングの実現や、イノベーションの創出を促す空間、web会議が根付いたことへの施設側の対応が求められています。また、テナントオフィスにおいては、採算性の向上や周辺競合施設との差別化を図るブランディングに加え、在宅勤務の増加によるオフィス面積減少の動きへの対応など、新たなオフィスビルの構築が求められています。

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