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UDトラックス全国拠点整備 “進めながら良くなる”小規模施設でもCMのメリットが活きるプログラム(中編)

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徹底検証から生まれた統一基準の見える化

UDトラックスの拠点は、かつて全国に法人格が別の販売会社が存在した時期に、各社が独自に建設しているため、個々の施設の状態はさまざまでした。そこで、整備工場・事務・顧客対応、3エリアの業務効率を考慮したゾーニングで設計意図を明確化し、意志疎通が図りやすい動線やスペースの確保を検討していきました。
ブランド戦略上、重要となる施設の外観は、敷地形状や建物の向きなど、異なる条件でも統一された印象を与えることができるデザインを模索。数十ものシミュレーションを検証し、2つのファサードデザインにブランドイメージを集約しました。


  • UDトラックス 滋賀県栗東市の拠点

施設整備マニュアルの策定

統一性のあるゾーニングで属人化されない動線を実現。ファサードデザインは、どんな立地でも対応できる2案に絞り込んだ。


  • ムダの無い動線、メカニックやドライバー(お客さま)の安全性に即して考えられたゾーニング

  • L型ファサードデザイン:すべて新築の場合に適用

  • I型ファサードデザイン:既存建物を残す場合に適用

発展性とスピードを重視し、施設の基準をつくりました

山本
これまで『バラバラだった』要素をすべて検証し、膨大なシミュレーションを重ねて、『共通項』を見出しました。それをルールにすることで、どんな条件でも本質を見失わずに実現できるマニュアルを生み出すことができました。

全体の投資規模としては大きくても、各拠点単体で見ると決して大きな投資ではありません。そこで、「リージョングループ発注方式」を採用しました。UDトラックスの7つのリージョン(支社)の管轄と複数のゼネコンの支社管轄エリアを考慮し、4つのグループを定めました。その上で、事業対象の複数の拠点を適切にまとめ、それぞれのリージョンを担当する設計・施工者を選定しました。

複数拠点をまとめて発注することで、受注意欲を高め、技術に自信のある設計・施工者の参画を促進。それにより複数社による受注競争が実現し、コストコントロールと品質向上を可能にしました。

支社・拠点も含めた多くの関係者が参画する条件下で効率的に質の高い施設を完成できたのは、「STEP-UP型プロジェクト推進方式」の「学び」の効果でした。入念なシミュレーションと事前準備で得た「学び」を、先行するリュージョンで実践し、企画、発注、設計・施工をする中で新たな課題解決を「学び」としてフィードバック。後続スタートの次のグループが、その「学び」を反映しつつ、新たな「学び」を獲得していきます。

これにより、品質と業務効率が自律的に向上する仕組みが全国で展開されました。

リージョングループ発注方式


  • 全拠点をグループ、リージョンに分類し、候補となる設計・施工者の管轄エリアを調査。「まとめて発注」することで、すべてのリージョンで、複数社による受注意欲・競争参加を実現。結果、コストと工期の最適化を両立。

STEP-UP型プロジェクト推進方式


  • 企画、発注、設計・施工、さらには運営段階の学びを次のプロジェクトに、そして、将来の施設整備に反映する方式。

関連する用途

  • オフィス

    多くの業界が国内のみならずグローバルな視点をもって事業を推進されているなか、最近はカーボンニュートラルへの対応も考えていく必要に迫られています。自社オフィスにおいては、企業理念を体現するブランディングの実現や、イノベーションの創出を促す空間、web会議が根付いたことへの施設側の対応が求められています。また、テナントオフィスにおいては、採算性の向上や周辺競合施設との差別化を図るブランディングに加え、在宅勤務の増加によるオフィス面積減少の動きへの対応など、新たなオフィスビルの構築が求められています。

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