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日本リーテック総合研修センター[ゆめみ野学園] 線路、踏切、トンネル……現場と同じ環境で若者世代が充実した研修生活を送れる施設を

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線路、踏切、トンネル……
現場と同じ環境で若者世代が充実した研修生活を送れる施設を

私たちの生活に欠かせない、鉄道や道路、送電線網などの社会インフラ。 日本リーテックはこれらのあらゆるインフラ設備を最先端の技術で支え、社会の快適と安全を守る総合電気工事会社です。このたび、山下PMCは、同社の新しい研修施設(ゆめみ野学園)の建築プロジェクトをお手伝いしました。

日本リーテック総合研修センター[ゆめみ野学園]  線路、踏切、トンネル……現場と同じ環境で若者世代が充実した研修生活を送れる施設を

施設紹介:日本リーテック総合研修センター(ゆめみ野学園)

日本リーテック10周年事業として開設。約2万㎡の広大な土地には、屋内・屋外の研修・実習設備があり、鉄道、道路、屋内外電気、送電線設備など多岐にわたる研修を行っている。約100人の宿泊研修ができ、人材育成・交流、そして研鑽の場にもなっている。

話し手のご紹介

  • 坂本 篤さん

    日本リーテック株式会社
    総合研修センター 所長

  • 船木 誠さん

    日本リーテック株式会社
    不動産業務課 課長

  • 池上知久

    山下PMC
    事業創造推進本部 第二部 プロジェクトマネジャー

高度な専門知識を身に着け、切磋琢磨。
コミュニケーションあふれる施設が完成

複雑かつ多岐にわたる専門知識を修得し、次世代の人材が育っていく施設「ゆめみ野学園」誕生までのストーリーを伺いました。

日本リーテック総合研修センター(ゆめみ野学園)。撮影:野田東徳

皆さんの技術魂をさらに磨く施設を造りたかった

―新しい研修施設を建築した理由・目的について教えてください。

船木
日本リーテックは、千歳電気工業と保安工業の2社が合併し、2018年で10周年を迎えました。鉄道、道路、屋内外電気、送電線設備の各分野において様々な社会インフラ整備に携わってきました。この節目に新たな研修施設を開設することは、中期経営計画の要でした。そして安全文化と高い専門性を兼ね備えた人材を育成し、将来にわたり、持続的な成長を成し遂げるために不可欠でした。
坂本
それまでは、研修施設が3ヵ所に分散していました。宮城県の蔵王町に鉄道と送電線。千葉県の柏市に鉄道信号、松戸市に鉄道の研修施設がありました。しかし蔵王は遠隔地、柏もまた交通の便が悪く、施設も老朽化。このため設備や研修体制を整備する必要がありました。そこでそれらを解決するために新しい研修施設を1ヵ所に集約することにしたのです。ただしそれには広い敷地が必要でした。
船木
広さに加え、利便性を考慮し、本店から鉄道利用で約1時間(50㎞圏内)、駅から徒歩圏内という条件で用地を探していました。

―山下PMCは、3年前の用地選定からプロジェクトに参画しました。

池上
候補地購入の判断材料を3ヵ月かけて精査しました。最終的に決めたこの土地の高低差を活かし、当初は研修、実習、多目的ホールの機能別に、3つの棟を建てる計画でした。
船木
高低差があるため、擁壁(ようへき)も必要でしたが、私たちだけでは、どれだけの費用が必要なのか、判断できません。やはり、建築の専門知識がないと、土地購入時に優位に交渉を進めることができません。
池上
そこで、求められている施設の機能を山下PMCで整理し、施設計画を組み立てていきました。
坂本
少しでも現場と同じ環境で実習することが必要であり、擁壁により、敷地面積が広くなったことでカントを付けた曲線部もある長さ140mの線路を造ることができました。

  • 新幹線・在来線の原寸大の線路。軌陸車でレール走行、列車防護訓練他、多くの実習を行う。
池上
線路に限らず、信号、道路など実習は多岐にわたり、それぞれ部門が分かれています。ですから、各部門から考え方や、必要な条件を提示していただくことにしました。船木さんにはその意見の取りまとめ役をお願いしました。
船木
各担当者に図面や仕様書を出してもらい、求める性能を明文化したところ、400項目以上にもなりました。
坂本
たとえば「鉄道の実習」といっても電車線、発変電、電力、信号、通信、送電線などと系統が複数に分かれています。それぞれ屋外と屋内では造る設備や環境条件も当然異なります。実際の現場に近い施設にしたいという気持ちから様々な要望が出てきたのです。
船木
山下PMCさんには、社内4部門の相関図を作っていただきました。部門毎の提案を外の目から見てもらいながら、私たちだけではなかなか気付かないことを指摘していただき、時間をかけて精査しました。
池上
これにより、必要な建物をよりよい形で造るという指針ができました。しかし、御社の技術や、大切にしていることの理解はできても、建物の形に落とし込むのがなかなか大変でした。各部門の仕様書を拝見しても、あまりにも専門的で……。しかし、春に「もーリンピック」を見学させていただいてから、様々な疑問が解消され、腑に落ちたのです。

―「もーリンピック」とは?

坂本
部門毎に行う、社員の技術競技会です。2年前からは「もーリー君」と「オリンピック」を掛け合わせ「もーリンピック」と命名し、実施しています。信号はケーブル配線や踏切鳴動試験を行い、正確さと出来栄え、電車線は架線が断線したなどの異常発生時に指揮命令系統の確立した復旧作業を競うなど、とても熱い大会です。
船木
この「もーリー君」とは、日本リーテックの安全を守るモグラのマスコットキャラクターです。

  • 技術競技会「もーリンピック」も行われる多目的ホール。通常は、プレイルームとして研修生に開放。撮影:野田東徳

関連する用途

  • 教育/文化/アート

    少子化が加速する社会において、学校づくりも新たな局面を迎えています。老朽化の進む学校施設を、品質などの標準化を図りながら整備したり、場合によっては民間からの活力を導入する仕組みや、施設の統廃合を視野に入れた検討も行わなければなりません。私立学校では学生獲得戦略に基づいた、ブランディングや魅力ある施設づくりも重要です。また文化・アート施設では、多様化する社会のニーズに応えるため観賞を主眼に置いた施設から体験型、食事や買い物も楽しめる複合型やリアルとバーチャルの融合への対応など、施設の役割・機能の転換が進みつつあります。

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