建設市況レポート(22年2月)
今月の建設市況と今後の見通し
一月と変わらない市況感
過去最多のメダルを獲得した北京オリンピックが終わりました。
カーリング女子やフィギュアスケートの奮闘など多くの明るい話題を提供してくれて楽しかったですね。
一方、コロナ対策については、各国のメディアから「厳し過ぎる」という話もありましたが致し方ない事と個人的には思っています。
今度はサッカーワールドカップです!観客の観戦方法は未決のようですが、素晴らしいプレーを期待したいところです。
上記のようにスポーツ界は活気が続くと思いますが、建設市況は相変わらず高値の状況が続き、発注者様にとっては辛い状況です。
高止まりの最中でも事業推進のために設備投資を実行されるお客さまを支えるためにゼネコン・サブコン、設計者の方々も必死に応えているようですが、マンパワー不足のためか色々と苦慮されています。
ウクライナ情勢も加わりグローバル経済は落ち着かない状況が続きますので、今後も注視していきましょう。
さて、下記に先月のコスト状況(2月初旬発表)をお伝えします。
1.資材、建築費指数の傾向
鉄鋼系資材は先月に引き続き、横ばいです。
RC系資材も先月に引き続き、横ばいです。
建築費指数はS造、RC造とも先月に引き続き、上昇傾向です。
2.都市間格差の傾向
今回はS造のオフィス、ホテル、店舗をピックアップしています。
大きな変化は見られません。
低い傾向(90以下)にあるのはこれまでと変わらずどの用途も「金沢、新潟、高松」の3都市です。
資材、建築費指数の推移(鉄鋼系)
推移傾向
上昇
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
現状維持
- ●熱延鋼板1.6ミリ 東京
- ●異形棒鋼16ミリ 東京
- ●山形鋼6×50ミリ 東京
- ●H形鋼5.5×8×200×100ミリ 東京
下降
- ●鉄スクラップ H2 東京
資材、建築費指数の推移(RC系)
推移傾向
上昇
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
現状維持
- ●セメント バラ 東京
- ●普通合板Ⅱ類 4ミリ 東京
- ●生コンクリート 建築 180キロ強度 東京
S造 オフィスの建築費都市間格差指数の推移
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 札幌、東京
S造 ホテルの建築費都市間格差指数の推移
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 札幌、東京
S造 店舗の建築費都市間格差指数の推移
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 札幌、東京