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大熊町役場新庁舎:令和初の新庁舎完成 公共施設建築でデザインビルド方式を活かすノウハウとは?(後編)

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町の判断のヒントにつながる提案を

常に基本コンセプトからブレない庁舎を造るように意識しました

―施設の特徴について教えてください。

志賀
避難先から町に戻ってきたときに開かれた空間があるといいなと思っていたのでみんなが交流できる、小規模なホールやラウンジを作りました。
諏訪
私たちはプロジェクトの最初の頃から参加していましたが、常に基本コンセプトからブレない庁舎を造るように意識しました。
佐藤
執務空間の床吹き空調システムはいかがですか?
志賀
効いています。これから暑くなっても問題ないと思います。音も静かです。
空調方式については町側でもかなり議論し、シミュレーションしました。
佐藤
設計者側の設備担当者と検討しながら、私たちからもそれぞれの空調システムについてメリットとデメリットの比較表を出しました。結局、志賀さんが先進的なシステムを導入することを判断されました。

新庁舎のコンセプト

  1. 復興のシンボルとなる庁舎
  2. 誰もが利用しやすく人にやさしい庁舎
  3. まちなみや自然環境と調和した庁舎
  4. 環境性能と災害対応力に優れた庁舎

私たちとは「気づくところが違う」と驚きました

―プロジェクトを振り返り、ご感想をお願いします。

志賀
山下PMCさんがいなかったら、この短工期に庁舎は完成しなかったと思います。
どんなことも決める前に、ヒントをくれました。私たちとは「気づくところが違う」と驚きました。
佐藤
私たちの役割のひとつは、お客さまが判断するうえでヒントになる情報の共有です。
諏訪
厳しい工程の中、見落としがないかどうか、常に気を付けながらマネジメントしました。本プロジェクトに最初から最後まで参加することができ、無事に役割を果たすことができてよかったです。
新庁舎での業務がスタートし、それまで複数の拠点に分散していた職員が、ひとつの場で仕事ができるようになりました。それにより今まで業務に抱えていた問題や不安が解消され、少しずつ通常に戻りつつあります。

  • ガラス張りの議場は、ラウンジから議会を見学することができる。

  • 町民同士の会話が自然と生まれるおおくまホール。

プロジェクト概要

事業者 福島県大熊町
発注者支援者
(PM業務委託者)
独立行政法人都市再生機構
宮城・福島震災復興支援本部
所在地 福島県双葉郡大熊町大字大川原字南平1717
建物用途 庁舎(事務所)
面積 <庁舎棟>延床面積4,330.23㎡、建築面積2,828.83㎡
<防災・災害対策機能棟>延床面積883.48㎡、建築面積454.24㎡
規模/構造 <庁舎棟>地上2階/S造
<防災・災害対策機能棟>地上2階/RC造
基本計画策定 福島県大熊町(2017年3月策定)
基本設計・実施設計・
施工・監理
鹿島建設・永山建築設計特定JV(2017年7月~2019年3月)
PMr 株式会社山下PMC
山下PMC
担当者
野村康典、日比生慶、佐藤哲之、諏訪 寛、横田宗卓、鈴木一成、岡部篤
<設計段階>米川龍夫
<施工段階>牛山泰秀、品川哲也

・記載されている内容は、掲載当時の情報です。予告なく変更する場合もございますので、あらかじめご了承ください。
・記載されている会社名、商品名は、各社の商標、または登録商標です。なお、本文中では™、®マークは基本的に明記していません。

関連する用途

  • 公共

    2014年6月に「公共工事の品質確保の促進に関する法律」が改正され、公共工事においても多様な発注方式の採用が認められたことで、DB(デザインビルド・設計施工一括発注)方式、ECI(施工者が早期に関与)方式などが普及しつつあります。一方で、自治体の技術職員が減少する中で、2020年9月には「地方公共団体におけるピュア型CM方式ガイドライン」が発行され、複雑化・高度化する事業をCM活用により着実に推進する手法が広がりをみせています。また、多くの自治体では高度成長期に建設された施設の老朽化が進み、PRE戦略や公共施設マネジメントの立案・実施も課題となっています。

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