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キオクシア 横浜テクノロジーキャンパス Flagship棟(後編)

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大切な場面での対面でのコミュニケーション

中央吹き抜けエリアにあるラウンジ。階段を行き来する人も見える位置取り。Photo:株式会社エスエス企画

設計者・施工者と技術者の方々の間で通訳のような役目ができたと思います

今回のプロジェクトで、特に印象に残っていらっしゃることはどんなことですか?

岸上
やはり、一番はコロナ禍です。関係者が在宅勤務となり、打ち合せ一つとっても勝手が違いました。週に2、3回、ウェブで打ち合わせしていましたが、慣れないことで戸惑いがありました。ウェブ会議も山下PMCに、うまくハンドリングしていただきました。
小林
工事会社とのウェブ会議の時、岩下さんたちはオフィスまで来て、我々と同じテーブルに座って参加してくれましたが、これは 非常に心強く感じられました。また、対面で、次の課題はこれですと確認してくれたのも助かりました。やはり、対面でないとできない話はあるものです。
岩下
私も今回のプロジェクトのカギになったのは、コミュニケーションかなと思います。リモート会議ですと、どうしても伝え切れないところがあるので、できるかぎり頻繁に、また対面で連絡を取り合うことを心掛けました。
池田
技術者と設計・施工者の間の調整ではリモートだと限界があります。そこで、私は主要な場面では対面での会議に参加させてい ただき、ホワイトボードを使って、設計仕様やその意図をかみ砕いて表現し、実際に施設を使用される技術者の皆さんの要望と照らし合 わせて、その場で議論をしながら調整を図りました。

Flagship棟は、御社にとってどんな存在になっていくのでしょう?

小林
ここは技術開発の拠点であ るだけでなく、我々の技術力の発信拠点でもあります。展示やイベントの開催スペースも整備していきます。我々の歴史や技術力を、 顧客やパートナー、将来的には近隣の方々にもメッセージを発信できる拠点にしていきたいです。
岸上
国際学会の会場や、採用関係の社内見学にも利用していけるでしょう。技術とともに、さまざまな可能性のあるFlagship棟ができたと思います。
岩下
今回、半導体という超精密な研究施設をご支援できたことは、私にとっても貴重な経験になりました。ありがとうございました。
  • 3階から6階の中央の吹き抜け。トップライトからの日差しが明るく開放的な空間をつくり出している。Photo:株式会社エスエス企画
  • 端から端まで柱のないメガフロア。どこにいてもフロア中が見渡せる。Photo:株式会社エスエス企画


プロジェクト概要

発注者 キオクシア株式会社
所在地 神奈川県横浜市栄区笠間2-5-1
用途 研究開発施設
面積 延床面積 約43,000㎡
構造・規模 技術開発新棟:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、地上6階
手荷物検査棟:鉄骨造、地上1階
設計・監理・施工 清水建設株式会社 等
PMr/CMr 株式会社山下PMC
PM/CM業務期間 2019年12月~2023年6月
PM/CM業務内容 与条件整備、既存施設解体工事支援、設計・施工マネジメント、FFE調達支援、C工事会社選定支援、テナント誘致支援、移転・ロジスティクス支援
山下PMC担当者 岩下孝樹、池田裕一郎、岩井敬子、首藤和之、志賀重貴、深瀬章子、森 敦士、進藤佑理、岩田美智子、島田征一、万 素影、田中孝登、松尾一輝

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プロジェクトに関わったマネジャー

関連する用途

  • R&D/生産施設

    市場の構図やニーズがめまぐるしい変貌を続けるなか、経営戦略のイノベーションとともに研究開発のあり方を見直す企業が増えています。従来の研究開発施設は、研究開発部門主体で計画・整備・運営されてきましたが、近年の研究開発は、企画段階から運営段階まで、経営戦略を色濃く反映する方向へと転換し始めています。その際にカギを握るのは、経営と直結する「事業(研究開発)戦略」の立案です。経営戦略というトップダウンの判断と、研究開発運営というボトムアップの提案を統合した事業戦略を立ち上げ、それに基づく研究開発施設の構築が求められています。

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