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「ES CON FIELD HOKKAIDO」(北海道ボールパークFビレッジ)

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“世界がまだ見ぬボールパーク”を実現したチーム

2023年3月、“世界がまだ見ぬボールパーク”がついに開業。ファン、パートナー、地域と一緒になって、地域社会の活性化や社会への貢献につながる“共同創造空間”を目指し本プロジェクトをリードした皆さんと、2017年よりチームの一員として月日をともにした山下PMCの担当者が、プロジェクトを振り返り、これからの展望について語り合いました。

「ES CON FIELD HOKKAIDO」(北海道ボールパークFビレッジ)

「ES CON FIELD HOKKAIDO」(北海道ボールパークFビレッジ)

臨場感あふれるフィールドに近い観客席、360度回遊型コンコース、切妻型可動屋根、天然芝、自然光を取り入れる最大高さ70mのガラスウォールを備えた収容人数3万5000人のスタジアム。周辺には、ヴィラ、レストラン、グランピング施設、レジデンス、認定こども園などの施設がある32ha のボールパークとなっている。

話し手のご紹介

  • 前沢 賢さん

    株式会社ファイターズスポーツ&エンターテイメント
    取締役事業統轄本部長

  • 三谷仁志さん

    株式会社ファイターズスポーツ&エンターテイメント
    取締役事業統轄副本部長

  • 小川太郎さん

    株式会社ファイターズスポーツ&エンターテイメント
    事業統轄本部 企画統括部
    ファシリティ&ディベロップメント部 部長

  • 木下雅幸

    山下PMC
    取締役 専務執行役員

  • 鈴木洋平

    山下PMC
    事業創造推進本部
    プロジェクトマネジャー

  • 松本悠里

    山下PMC
    事業創造推進本部
    ヴァイスプロジェクトマネジャー

“誰にもできない”を一緒に実現する

屋根を開放したスタジアム。当初から野球におけるパフォーマンスの最大化を実現するために天然芝レベルの環境整備が求められた。一方、寒冷地である北海道で快適な観戦環境を維持するためにも屋外球場ではなく密閉性を伴う施設が必要とされた。
©H.N.F.

やりたいことが明確なので、あとはどうしたらいいのか、支えるマネジメントスタイルでした

木下
ボールパーク構想が報道され始めた時、「すごい人がいる」と耳にしていたので、ずっと前沢さんに会いた いなと思っていたんです。初対面はスポーツビジネスの展示会でしたね。共通の知人の肩をポンッと叩いて「よお!」と通り過ぎていく豪快な姿を見て「あれ? あの人がもしや前沢さん?」とピンときて追いかけました。
前沢
私も山下PMCさんのことは頭にあり、それ以降三谷と3人で話が始まりましたね。
木下
日本にも世界にもないボールパークをつくると聞いて、その「難しさ」をどう考えているのだろう? 私の率直な疑問に対し、お二人の説明は、とても具体的で深い考えでした。だから「この人たちにできなかったら、もう誰にもできない」と確信しました。
前沢
すぐに「一緒にやらせてほしい。手伝いたい」と言ってくれましたよね。私たちと同じくらいの熱を感じました。
木下
やりたいことが明確だからこそ、建築に落とし込んで実現するには、それを専門とするメンバーが必要だと提案しました。もちろん、CMとしての使命感もありましたが、自分も一緒にやりたいという思いのほうが強かった。
前沢
すぐに三谷と話し合って、「木下さんにお願いしよう」と決まりました。私はよく人から「夢を実現しましたね」と言われますが、実は夢を語ったことはありません。すごいリアリストで、成功させるにはどうすべきかを常に考えている。自分の力量は分かっているので自分には無いものをもつ人、この考えをもっと広く飛び杼させる人を見つけてきました。ここにいる5人はみんなそうです。
木下
プロジェクトメンバーについて、前沢さんからは「木下さんがいいと思う人ならいいよ」と言われたのですが、実務経験だけではなく、キャラクター、世代や性別による目線の違い、仕事への姿勢から総合的に判断し、鈴木と松本をコアメンバーに選びました。

Challenge with Dream ~価値の継承が強いチームをつくる~

木下
印象的なのは、当初、パースなどのイメージも何もない段階から、こうして完成して開幕戦を迎えた現在に至るまで、「ちょっと違うな」がなかったことです。私たちは通常、発注者の言語化できない意図をはっきりさせるために「たとえば」と問診を重ね、ゴールに向けた牽引役を担います。でも前沢さんたちは、自らやりた いことを明確に語っていました。
前沢
最も重要なのは、自分の意見を言える環境をつくること。遠慮があると、認識ができないことも増える。ただし、好き勝手に何でも言えばいいという環境ではない。目指すのは多少勇気が必要でも、自分の考えや意見を出し合える組織づくりです。私は見た目が怖いので、妻にも「Mr・バッドムード」なんて言われるのですが、私以外にいつも笑顔の三谷がいたり、どんどん発言する小川がいたりして、いいバランスが取れていると思います。
鈴木
私も2017年の参加当初は前沢さんに少し遠慮していました。でも、皆さんが、一体となって様々にチャレンジしている姿に「自分も発言してもいいのかな」と思い始め、いつしか一緒に何かをしたいなら「発言しなきゃ」に変わっていきました。
松本
私は、新卒で山下PMCに入社し、すぐにこのプロジェクトに配属されました。前沢さんは、何でもザクザクと状況を切り分け、スパスパと決断していくので、学ぶどころか、付いていくのに必死でした。1年が経った頃、「最初は、新人さんなので大丈夫かな? と思っていたけど、想定外によくやってくれているね」と言ってくださり、うれしかったです。
三谷
その新人さんがたった1年で見違えるように成長した。「ファイターズ」という会社には、「Challenge with Dream」という経営理念があり、挑戦が行動指針です。私も入社当時は社長に「最近は何かに失敗し ていないんじゃないの? それは挑戦していないからだ」と言われました。山下PMCさんにも、プロジェクトに関わるすべてのプレイヤーにもそのマインドが浸透していると思います。
小川
それぞれが関わるタイミングが異なっても同じ価値観をもつ組織やチームの一体感を感じますね。どんな組 織でもキーとなる人物がいて、その人がベースになって支えています。でもその価値観を参加する人びとにしっかり継承することも大切だと、時間が経つにつれ実感しています。
前沢
ファイターズ全体に「到達しようとする意欲」は根付いていると思います。既成概念や常識を超える強さがそこから生まれています。
  • 側面に大型ガラスウォールを設置。日中の陽の光を最大限に採り入れている。曇天時や日没後など自然光が当たらない時間帯は人工光グローライトで芝の生長を促している。
  • 『セブン-イレブン ブルペンシート』。投手が投球練習を行うブルペンが外野エリアに設置され、熱気あふれるブルペンの雰囲気を特等席で体感できる。
  • 砂被り席の『docomo CLUB LOUNGE』では、選手と同じ目線で試合が観戦できる。
  • プレミアムエリア内にある『BALCONY SUITE』では、ゆったりした雰囲気で、食事やアルコールと一緒に観戦を楽しむことができる。

プロジェクトに関わったマネジャー

関連する用途

  • スポーツ・エンターテイメント

    これからの街が、より良い街であり続けるためには、市民に選ばれる魅力が必要不可欠です。今、その有力な魅力となりうるものにスポーツやエンターテインメントがあります。にぎわいのある街となるための在り方とは?スタジアム、アリーナの事業収益が成立するための工夫とは?日本の未来を力強くドライブする、しかし誰も答えを創れていないソリューションが、強く求められています。

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