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横浜スタジアム 新ランドマークへ、再生

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横浜に新たな“にぎわい・価値”を 新ランドマークへ、再生

開港以来、街の中心地だった横浜公園。そこで日本の野球史にその名を刻んできた横浜スタジアムは、 今、関内地区再生のランドマークとして生まれ変わった。 球場と公園が一体化した街のにぎわいの創造。野球を新たなエンターテインメントへと高める価値の創出。 40年目の施設に、これからの40年を約束する再生は、横浜の未来を切り開くスタートにもなった。

横浜スタジアム 新ランドマークへ、再生

施設紹介:横浜スタジアム

横浜スタジアム、通称「ハマスタ」は、神奈川県横浜市の横浜公園内にある日本初の多目的スタジアムです。プロ野球セントラル・リーグに所属する横浜DeNAベイスターズの本拠地(専用球場)として使用されています。(所在地:神奈川県横浜市中区横浜公園)

話し手のご紹介

  • 葛西光春さん

    株式会社横浜スタジアム
    常務取締役(業務管理担当)

  • 重田克巳さん

    株式会社横浜スタジアム業務管理部
    部長

  • 日比生 慶

    山下PMC 事業創造推進本部
    第三部特定プロジェクト部長

  • 嘉門隆史

    山下PMC 事業管理運営本部
    戦略部チーフプロジェクトマネジャー

横浜に新たな”にぎわい・価値”を
新ランドマークへ、再生

横浜スタジアム試合風景

短い準備期間と限られた工期。
そのなかで生じる課題と変更に
納得できる視点が得られました。

横浜スタジアムの改修計画はかなり以前から検討されていたそうですね。

葛西
すでに15年ほど前から増席の検討がなされていました。1978年の建設に協力した建築士の協力を得ながら様々なプランが練られています。
重田
具体的に動きだしたのは、10年前です。2011年、球団オーナーが代わり横浜DeNAベイスターズとして新スタート。球団が変化を模索するなか、球場としても一緒に新たな価値を創造していく提案をしました。6千席規模の増席も含め20項目。2020年のレフト側ウィング席の完成でほとんどが実現できました。
葛西
2016年に球団による友好的TOBによる弊社の子会社化が行われました。それを機に球団と球場が一体となって野球をきっかけとした地域コミュニティのランドマークを目指す「コミュニティボールパーク」化構想が2017年からスタート。その構想に基づくメインプロジェクトが今回、山下PMCさんにも参画いただいた増築・改修工事です。
横浜公園は1876 年の開園当時、日本人と外国人が共同で利用したことから「横浜彼我公園」と呼ばれた。園内の野球場兼クリケット場の外国人居留地運動場では、1896 年に日本初の国際野球試合を開催。関東大震災で公園を含む関内地区は甚大な被害を受け、復興事業により1929 年に横浜公園野球場がつくられ、1934 年にはベーブ・ルース、ルー・ゲーリックなどが参加した米・大リーグ選抜チームと全日本チームによる日米野球を開催。1977 年、株式会社横浜スタジアムが設立され、新球場の建設を開始。翌78 年に「横浜スタジアム」が完成した。2017 年、経年に伴う改修と約6000 人分の増席のための増築工事が行われ、2019 年に①ライト側のウィング席「BAY SIDE」、2020 年には②レフト側のウィング席「STAR SIDE」を新設。③バックネット裏スタンドの「個室観覧席棟」(30 室)も2019 年に設けられ、スタジアムの新たな価値を生み出している。

山下PMCに求めていたものは何ですか?

葛西
2016年に球場が東京五輪のソフトボールと野球の競技会場に内定。2020年シーズン前までに増築と改修を完成させるタイムスケジュールが引かれました。ゼネコン試算の計画は予算・日程ともに問題はありませんでしたが、発注側としては任せ切りというわけにはいきません。
重田
横浜スタジアムの誕生時は、弊社が自社の予算で建設し横浜市に寄付しました。横浜市の財産である球場の運営を弊社に任せていただくことでスタートしました。今回の増築部分の施設も同じ建設・寄付・運営のスキームとなり、計画は市の議会承認を経た事業でもあります。確実な施工、経緯の把握、説明・報告の義務がある事業です。施設づくりの専門家の協力は不可欠でした。

実際に工事が始まると、様々な課題に直面したそうですね。

日比生
増築工事は2段階で計画されました。2017年11月のシーズン終了からライト側ウィング席とバックネット側個室観覧席棟の工事を開始。翌年のシーズンをまたいで2019年3月に完了。レフト側ウィング席は、2018年のシーズン終了から開始し、2020年のレフト側ウィング席の完成でほとんどが実現できました年のシーズン前までに完成を目指すというものです。シーズン中は、観客を入れながら試合の有無で日毎に現場の仮囲いも移動させる。その中での工程管理は困難の連続でした。
葛西
予想外のことも。増設スタンドの杭を打とうとしたら、地下から関東大震災時に倒壊した街の瓦礫と思われるれんがが出てきたり、建具の資材が業界全体の納品遅延で数カ月遅れたり。加えて工事費の増加が何度かありました。
日比生
毎週の定例会議の前に現場を確認するのですが、新たな課題の発生、その対応のための変更、実行のための調整の連続でした。
重田
現場の対応策、予算の変更、それらをどう判断すべきか、調整は可能なのか、弊社の経験だけでは不明な点も多い。山下PMCさんの経験と知見で分析・整理していただいたことで計画を微調整しながらも確かな歩みを進めることができました。予算も含め、親会社への報告と承認が必要ですが、説得力のある意見書をまとめていただき助かりました。
  • 基本設計では、個室観覧席棟へは駐車場からのエレベータによるアクセスのみが予定されていた。山下PMCは、実施設計時に球場外から直接アプローチできる入り口を提案。駅からのアクセスが向上し、利用者からも好評だ。
  • 個室観覧席棟の「NISSAN STAR SUITES」(30室)は、バルコニー付き。室内で食事を楽しんだり、試合を観戦したりしながらプライベートな時間を楽しめる。すべての個室に「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」の専属スタッフが配置され、極上のサービスを提供する。
 

プロジェクトに関わったマネジャー

関連する用途

  • スポーツ・エンターテイメント

    これからの街が、より良い街であり続けるためには、市民に選ばれる魅力が必要不可欠です。今、その有力な魅力となりうるものにスポーツやエンターテインメントがあります。にぎわいのある街となるための在り方とは?スタジアム、アリーナの事業収益が成立するための工夫とは?日本の未来を力強くドライブする、しかし誰も答えを創れていないソリューションが、強く求められています。

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