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ラグビー日本代表の基地を社会変革のモデル基地に育てる

既存のクラブハウスを再活用し、ラグビー日本代表の強化拠点につくり変える。日本のスポーツ全体をリードするハイパフォーマンスセンターへ、さらにはスポーツを超えた社会変革の場に育てていきたい。2023年6月、新たな価値創造の場として福岡にJAPAN BASEが開所しました。ここで生まれる新モデルの全国展開を目指し、現在もプロジェクトは続いています。

JAPAN BASE

公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会
JAPAN BASE

ラグビー日本代表を中心としたエリートクラスの選手の強化・育成のために最高水準の環境を提供するクラブハウスとトレーニングジム。地域コミュニティの交流拠点としてのコミュニティセンターとグラウンドは地元のクラブやスポーツイベントにも開放される。

話し手のご紹介

  • 池口 徳也さん

    公益財団法人日本ラグビーフットボール協会
    理事 co-CEO 共同最高事業統括責任者

  • 鈴木 海太さん

    公益財団法人日本ラグビーフットボール協会
    戦略計画推進室 室長(危機管理責任者)(兼)JAPAN BASE事業推進室 室長

  • 三河 一喜

    山下PMC
    取締役 常務執行役員 リレーション本部 本部長

  • 田村 真吾

    山下PMC
    プロジェクト統括本部 事業推進部門 チーフプロジェクトマネジャー

  • 平原 美貴

    山下PMC
    プロジェクト統括本部 事業推進部門 プロジェクトマネジャー

ラグビーの社会的価値を高めて地域に還元

ラグビー日本代表の強化拠点「JAPAN BASE」は、2面の天然芝のグラウンド、クラブハウス、コミュニティセンターを備えている。

日本のラグビーの枠を超えて社会的価値が創造されるための基盤。だから「JAPAN BASE」

2021年までラグビーチームが運営していたクラブハウスを引き継ぎ、2023年「JAPAN BASE」としてオープンされました。どのような施設を目指して開設されたのでしょうか。

池口
大きく二つのビジョンを持っています。一つは日本代表選手の強化のためのハイパフォーマンスセンターを 整備することです。
ラグビーの価値にとって最大の体現者は日本代表チームです。ラグビーの価値発信のためには、代表チームのパフォーマンスを上げ続けていく必要があります。そして競技力だけでなく、ラグビーの 価値そのものを高めていく。ラグビーに限らず、スポーツがもつ社会的な価値を醸成していくことを目指しています。
もう一つは地域のクラブ、中学や高校のラグビー部、社会人チームも利用できる場にすること。この二つが連動し、ラグビーだけでなく、スポーツも超えた社会的な価値が生まれ、地域に還元できる。そのベースになる場所をつくりたいと考えていました。

福岡を選んだ理由は?

池口
元々ラグビーチームが運営していた良質な施設を継承させていただくことにしました。地元市民からの施設存続を希望する声も非常に高かったのです。それに、福岡をはじめ九州はラグビーが非常に盛んな地域です。小さな子どもから高校生まで競技人口が多く、コーチなどの指導層も厚い。代表選手を数多く輩出していける土壌があります。また、福岡は日本にとってアジアの玄関口でもあります。これからジャパンラグビーを日本国内だけでなく、アジア諸国へ、世界へ広げていく。そのベースになりたいという願いが「JAPAN BASE」という名称に込められています。

アジアのラグビーをリードしていく役割もあるのですか。

池口
今年、日本はラグビーの国際統括団体であるワールドラグビーが世界最上位層と認める「ハイパフォーマンスユニオン」の枠組みに入りました。世界で11カ国、アジアでは日本だけです。現在はヨーロッパやオセアニアが中心のラグビー界ですが、これからはアジアにも広がっていくでしょう。そのリーダー役を日本は担ってい るのです。
鈴木
単にラグビーの強化拠点として拡充するだけなく、日本ラグビーの発展につなげるために、日本全国に第2、第3のJAPAN BASEが必要だと思っています。その意味でも「JAPAN BASE」はいい名前だと思います。

施設の改修事業にあたり、山下PMCに改修工事のマネジメントだけでなく、ブランディングも委託されました。

池口
実は、この施設は私たちの協会にとって、初めて保有するトレーニング施設なのです。従来、協会には施設運営の経験がある人も、改修工事に携わった人もいません。未知の事業だったため、プロの力はどうしても必要でした。
山下PMCには、施設設計・工事のPM/CMとしてだけでなく、この場がどうあるべきか、という大きなコンセプトづくりからご相談することができました。ハイパフォーマンスセンターとして、社会に対してどうあるべきか。ラグビーの世界に造詣も深く、一緒に“走っていただける”パートナーだと感じました。
三河
2014年ごろから、ラグビー関連のお仕事をいただくようになりました。ラグビーのほかにも、野球、サッカー、バスケットボールなど、さまざまなスポーツ施設建築のプロジェクトが増え、着実にノウハウを蓄積してきたと自負しています。
田村
着手時のインタビューで印象的だったのは、池口CEOの「このプロジェクトは協会にとって最大の投資だ」という言葉でした。私自身は2019年のラグビーワールドカップからラグビーに魅せられ、施設建築のPM/CMの仕事を通じてあらゆる面で成長させてもらったという感謝の気持ちがありましたので、ぜひ取り組みたいと思いました。

コンセプトづくりはどのように進められたのですか。

田村
初めに池口CEOにヒアリングをさせていただきました。たくさんのキーワードから「ここで何をしたいのか」をくみ取る作業から入りました。その上で協会の理事の皆さんや強化・普及・育成部門の幹部の方々に集まっていただいて、ワークショップを開きました。「どんな施設であってほしいですか?」と投げ掛けたのです。
鈴木
協会の理事は26人います。その中にはラグビー経験者や関係者ばかりではなく、外部で企業経営をされている方など様々なバックボーンを持つ方がいます。ですから施設への要望、したいことはそれぞれに異なります。このような場合、当初は大きな風呂敷が広がるもので、今回もそうでした。私はJAPAN BASE推進室長として、その中で本当に必要なものとそうではないものを見極めなくてはいけません。その点、山下PMCに上手にリードしていただいて助かりました。
田村
池口CEOのビジョンだけでなく、ワークショップで皆さんから意見を直接お聴きすることで、協会全体の思いや希望をしっかり理解することができたと思います。
三河
理事の方々に個別にヒアリングするより、意思決定層が一堂に会して意見交換する場を設ける方が有意義だと思いました。ワークショップの開催には、理事の皆さんへのJAPAN BASEプロジェクトの機運醸成という意味合いもありました。
鈴木
すでに建物はある、グラウンドもある。それをどうつくり込んでいくか。協会側のさまざまな意見をどう整理するか。いわゆるお金のかけ方、こだわりどころ。これだけは外してはいけないという点。その優先順位……。山下PMCにはこちらの期待値という、いわば見えないものをくみ上げて、その期待を上回る提案を、たくさ んいただきました。私としては選択肢が増えて、うれしいのと大変なのと。
田村
私は協会の皆さんのビジョンや思想、目的に確たるものを感じていました。そのため、言語化して共有し、知恵を絞って施設建築に落とし込んでいく仕事に、PM/CMとして醍醐味を感じました。

たくさんの意見や要望を、どういう形でまとめられたのですか?

田村
最初にJAPAN BASEという施設名をご提案しました。これまでとこれからの足跡が積み重なるラグビー日本代表の土台、基地であり社会的価値をつくりだす基盤、日本ラグビーを日本国内にさらに浸透させ、世界に広げていくベースという意味が込められています。併せて、JAPAN BASEが今後幅広く展開していくために、ブランドの象徴となるロゴもご提案しました。次にこの施設のビジョンを世の中に宣言するステートメントの制作です。協会の目指すところや期待されるところ、JAPAN BASEが果たすべき役割を、言葉に落とし込んでいきました。さらにそれらを体現する、日本代表の基地に相応しい施設建築はどうあるべきか、ビジュアルを交えながら一つずつ具現化していきました。
鈴木
夢を具現化するために、頭の中のコンセプトを言語化する必要がありました。その難しさと大切さがよく分かりました。
田村
施設名、ロゴとステートメントづくりにはロゴデザインも含めて、4カ月掛けました。
平原
今回のプロジェクトのスケジュールはかなりタイトだったのですが、その中でもステートメントに時間をかけ、大事につくったと思います。しっかりと土台になるものができたことで、その後の作業で迷ったり悩んだりしたときは、そこに立ち返って考え直すことができました。私も重要性を実感しています。
  • JAPAN BASEへのアクセス。博多駅や福岡空港からも近く好立地。
  • コミュニティセンターに設置されたJAPAN BASEのステートメント。日本ラグビーフットボール協会の期待と要望を言語化する作業は、夢を具現化する第一歩だ。
  • 刷新されたコミュニティセンターの入り口はロゴと同じ赤色で縁取られている。
  • コミュニティセンターにディスプレーされた歴代男子、女子、セブンズ日本代表のユニフォーム。壁にはラグビー憲章の5つのコアバリュー(品位・情熱・結束・規律・尊重)が掲げられている。

関連する用途

  • スポーツ・エンターテイメント

    これからの街が、より良い街であり続けるためには、市民に選ばれる魅力が必要不可欠です。今、その有力な魅力となりうるものにスポーツやエンターテインメントがあります。にぎわいのある街となるための在り方とは?スタジアム、アリーナの事業収益が成立するための工夫とは?日本の未来を力強くドライブする、しかし誰も答えを創れていないソリューションが、強く求められています。

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