建設市況レポート(23年12月)
今月の建設市況と今後の見通し
物価高に振り回された1年でしたね
12月になっても20度になったり大寒波が到来したりと気温差の激しい日々が続いていますが、建設業界は工事費の高止まり状態が続き、ある意味安定していました。
結果、建設業界全体が好景気になれば良いのですが、大きなサブコン会社を除き多くの建設関連会社の利益は改善されていないようです。
ありがたいことに、弊社も様々なお客様からご相談を頂いているのですが、働き方改革を推進する中でお客様にご満足いただくサービスを提供するためには人手が足らない場合もあり、残念ながら全てのご相談はお引き受けしにくい状況です。
必ず数年後には需給のバランスが逆転すると思いますが、半導体関連やデータセンターの建設ラッシュにより、生産施設関連の用途に限ると、私個人の感覚ではありますが2~3年間はこの様な状況が続きそうです。
工事費の高騰に影響を受けないお客様はいないと思いますが、グローバル規模で商売をしているお客様にとってみれば、大きな売り上げや利益に対して、工事費高騰は収支の一部なのかな、と思えるような勢いを感じました。
来年も同様の状況が続きそうですが、弊社としてはこれまで通りにしっかりと支援していきたいと思います。来年もよろしくお願いいたします!
さて、下記に先月のコスト状況(12月初旬発表)をお伝えします。
資材、建築費指数の傾向
鉄鋼系資材、RC系資材とも、先月に続き、横ばいです。
建築費指数について、S造は下降、RC造は横ばいです。(先月はS造、RC増とも上昇)
資材、建築費指数の推移(鉄鋼系)
推移傾向
下降
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
現状維持
- ●異形棒鋼16ミリ 東京
- ●山形鋼6×50ミリ 東京
- ●熱延鋼板1.6ミリ 東京
- ●H形鋼5.5×8×200×100ミリ 東京
- ●鉄スクラップ H2 東京
資材、建築費指数の推移(RC系)
推移傾向
現状維持
●建築費指数 東京 事務所 RC 建築
現状維持
- ●セメント バラ 東京
- ●普通合板Ⅱ類 4ミリ 東京
- ●生コンクリート 建築 180キロ強度 東京