今月の建設市況と今後の見通し

建設業界の大谷翔平は何処に？

東京都のコロナウィルス感染者が50人を下回る日が続いており、飲食業やエンタメ業も少しずつ回復に向かっているように思います。
先月お伝えした通り、製造業も回復を見越し、来春の新入社員（内定者）も3年ぶりに増員するそうです。

一方で、建設業は特段の変化はないように思います。
建設関連について、日経新聞で目に留まる記事といえば「セメント2割UP」「ばら積み船12年ぶりの高値（鉄鉱石や石炭を運ぶ船）」など、明るくはないニュースばかりです。

オリンピック関連記事を除いては、この様な論調の記事ばかりをみなさまにお伝えしているので、私自身も盛り上がりに欠けています。

大谷翔平や松山英樹がもたらしてくれる明るい話題が建設業界にも出てきて欲しいと思う今日この頃です。

さて、下記に先月のコスト状況（10月初旬発表）をお伝えします。

1.資材、建築費指数の傾向

鉄鋼系資材は先月に引き続き、上昇傾向です。
RC系資材は一部上昇傾向ですが、概ね先月に引き続き、横ばいです。

建築費指数はS造、RC造とも先月に引き続き、上昇傾向です。

2.都市間格差の傾向

今回はS造の工場、物流、倉庫をピックアップしています。
東京を100とした場合、名古屋の上昇率が高く、広島の下降率が高いのが特徴的です。
低い傾向（90以下）にあるのは変わらずどの用途も「金沢、新潟、高松」の3都市です。