建設市況レポート(26年09月)
投資の実現に向けて
国土交通省より、「2025年度 適正な工期設定等による働き方改革の推進に関する調査」が公表されました。
今年2月から3月の時期にかけて、民間発注者に発注状況を聞いたものです。
結果を図表に示します。
これによると、「発注できなかった・見送った工事がある」は3割程度発生しており、そうでなくとも「一部の工事で規模縮小・延期を行った」が2割強あるという状況です。
図表1「発注できなかった建設工事の有無」
発注できなかった建設工事の増加状況に関しては、「増えた(悪化した)」が過半となっており、残りは「変わっていない」という状況。
「減った(改善した)」という回答はゼロです。
図表2「発注できなかった建設工事の増加状況」
発注できなかった理由としては、「物価・人件費高騰や資材調達難によるコスト増を許容できなかったため」が7割近くあり、「受注者側の技能者・作業員の不足によるため」が半数、「希望する工期設定が困難だったため」「入札不成立のため」というものもあります。
図表3「発注できなかった理由」
発注見送りを防ぐための対応策については、「早めに建設会社を押さえる」が5割強、「協力会社を増やした」が4割弱、「建設コストの見積もりを上げた」が3割弱あるという結果です。
図表4「発注見送りを防ぐための対応策」
前回のコラムでは「建設投資は堅調に推移」と記載しましたが、他方で建設コストの上昇が投資鈍化に影響していることも顕わになってきています。
成長や発展のために欠かせない企業の設備投資を継続するために、その一翼を担う建設投資の実現に向けて、今まで以上に工夫を凝らす必要がありそうです。
出典:2025年度 適正な工期設定等による働き方改革の推進に関する調査(国土交通省)
資材、建築費指数の傾向
鉄鋼系資材は構造用管角管が上昇、その他は横ばいです(鉄スクラップを除く)。
RC系資材は横ばいです。
建築費指数はS造が前月から0.2P、RC造が前月から0.1Pそれぞれ上昇しています。
資材、建築費指数の推移(鉄鋼系)
出典:日経NEEDS / 建設物価調査会
建築費指数:2015年比/ それ以外:2011年4月比
推移傾向
上昇
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
上昇
- ●構造用管 角管 東京 専業メーカー品、STKR400、100×100×2.3ミリ、問屋仲間
現状維持
- ●異形棒鋼16ミリ 東京
- ●山形鋼6×50ミリ 東京
- ●熱延鋼板1.6ミリ 東京
下降
- ●鉄スクラップ H2 東京
資材、建築費指数の推移(RC系)
出典:日経NEEDS / 建設物価調査会
建築費指数:2015年比/ 上記以外:2011年4月比
推移傾向
上昇
●建築費指数 東京 事務所 RC 建築
現状維持
- ●セメント バラ 東京
- ●普通合板Ⅱ類 4ミリ 東京
- ●生コンクリート 建築 180キロ強度 東京
-
【3代目】アナリストK
株式会社山下PMC
プロジェクト推進本部 プロジェクト推進第二部門 4部 部長岩下孝樹
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アシスタントM
株式会社山下PMC
都市創造本部 都市創造3部松尾一輝
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