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ヒルトン長崎(後編)

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“長崎らしさ”を体現する風景を実現

「ヒルトン長崎」には、エントランスホールを始め至る所に、長崎の海をイメージしたアートが配置されている。©Nacasa & Partners

駅前の風景としての一体感が重要でした

ホテルはMICE施設「出島メッセ長崎」に隣接しています。ホテルづくりの上で、念頭に置かれたことはありますか?

阿倉
共にJR長崎駅に連結し、国内外から多くの人を迎えるまさに長崎の玄関となっていく施設です。国際会議や展示会に参加するために訪れ、「ヒルトン長崎」に宿泊し、さらに長崎の観光も楽しんでいただく拠点施設たり得たい。そのために互いの連携を強めていく上でも、駅前の風景としての一体感は重要でした。そうした大きな価値観は、長崎市交流拠点施設全体のPMも山下PMCさんが担っていることで、ホテルづくりの中に自然と一体化していると感じます。
諸山
全体の枠組みとしては、西九州新幹線開業に伴う駅周辺の再開発として、MICE施設と国際水準クラスのホテルをつくりたいという長崎市としての事業がありました。新たに生まれる風景そのものが“長崎らしさ”の実現だったとも言えます。全体との調和、個々の調整を図る上でも、関係者それぞれとのコミュニケーションの大切さを実感しました。
三好
想いを確認する、共有する、その積み重ねの結果として「妥協せずベストを尽くす」という気運が全体に広がり、誰もが納得できる風景が生まれました。
阿倉
長崎らしさを体感できるホテル————。その一点が譲れない想いでしたが、しっかりと実現しました。さらに磨き上げ、多くの人をお迎えしていきたいと思います。
  • JR長崎駅からペデストリアンデッキで直結するMICE施設「出島メッセ長崎」の2階デッキは、写真奥の「ヒルトン長崎」のロビーフロアと連結している。このデッキは稲佐山側の展望デッキと一体化し、長崎駅周辺の新たな人の流れを生み出す。
    Photo:©kagurasyuppankikaku
  • 階段は船底をイメージした。上階にある黄金の扉はチャペルの入り口。1日2組限定のウエディングにはオープン前から多くの問い合わせがあった。


プロジェクト概要

発注者・所有者 M&H長崎ホテル合同会社
運営者 株式会社グラバーヒル
所在地 長崎県長崎市尾上町4番2号
建物用途 ホテル
面積 敷地面積:20,662㎡(出島メッセ長崎と合わせて)
建築面積:2,818.91㎡
延床面積:19,654㎡
規模/構造 地上11階/鉄骨造
基本計画・デザイン監修 株式会社日建設計
基本設計・実施設計 清水建設株式会社(建築・構造)
株式会社九電工(設備)
インテリアデザイン 橋本夕紀夫デザインスタジオ
施工 清水建設株式会社、株式会社九電工
PMr/CMr 株式会社山下PMC
PMr/CMr業務期間 2017年11月~2021年11月
山下PMC担当者 深瀬章子、鈴木太郎、諸山隆法、三好涼子、大橋靖史、長尾真奈美、山﨑喜久子、轟真央、旭翔一、油田泰輝、炭山数文、志賀重貴、明渡博紀、富田高之

2022年3月20日、ヒルトン長崎のインテリアデザインをご担当いただいた橋本夕紀夫氏が急逝されました。山下PMCは、多くのホテルプロジェクトで橋本氏とご一緒し、お客さまの声「京都悠洛ホテル 二条城別邸 Mギャラリー」にもご登場いただきました。素晴らしいホテルを共に創り出す過程を共有できたことを心から感謝いたしますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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プロジェクトに関わったマネジャー

関連する用途

  • ホテル

    現代のホテルビジネスでは、所有・経営・運営を分離し、それぞれのリスクに応じて利益の分配を行う事業方式が日本においてもスタンダードとなりました。事業主が所有・経営・運営いずれの立場であっても、事業のどのフェーズにおいても、経営的側面と建築的側面の双方から常にリスクとリターンを明確にした、専門的コンサルティングサービスが求められています。また、近年ホテルのグレードは高くなる傾向が強くなっています。一般的にホテルのグレードが高くなるとサービスも質と量ともに増えるため、施設のグレードや複雑さも高くなります。それにより、関わる設計者、施工者、デザイナーやコンサルが増えるだけでなく、事業主側でも求められる対応が高度化しています。

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