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朝日新聞社(2)ハイアットセントリック銀座東京

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商業ビルの計画を、ライフスタイルホテルへ

2018年1月、アジア初のホテルブランドとして、東京・銀座の並木通りに開業した「ハイアット セントリック 銀座 東京」。誕生までの物語を紹介します。

朝日新聞社(2)ハイアットセントリック銀座東京

施設紹介:ハイアット セントリック銀座 東京

アジア初進出のライフスタイルホテルとして、2018年1月22日開業。総客室164室。
ダイニングバー「NAMIKI667」では築地からの新鮮な魚介や江戸野菜などを使用したメニューを提供。フィットネスジム、ライブラリーを併設。
東京都中央区銀座6-6-7
TEL: 03-6837-1234(代表)
http://ginzatokyo.centric.hyatt.jp

Photo: Nacasa&Partners

話し手のご紹介

  • 宍道 学さん

    宍道 学さん

    株式会社 朝日新聞社
    執行役員
    不動産担当 兼 不動産業務室長
    島根県出身。1985年東京大学法学部卒業、朝日新聞社に入社。大阪、東京編集局などを経て、2007年から「大阪・中之島プロジェクト」に携わる。ほか、全国で600を超える社有物件の開発、管理、運営にあたっている。

  • 中上 貴博さん

    中上 貴博さん

    株式会社 朝日新聞社
    不動産業務室
    プロジェクト専任次長
    早稲田大学建築学科卒。1997年の朝日新聞社入社時から不動産事業に携わり、有効活用のほか賃貸事業などを担当。有楽町マリオンでは西武百貨店閉鎖後にルミネを誘致した

  • 丸山 優子

    丸山 優子

    山下PMC
    常務執行役員 CMO
    日本女子大卒。建設会社、不動産デベロッパーを経て入社。常務執行役員CMO。

  • 諸山 隆法

    諸山 隆法

    山下PMC
    事業創造推進本部第一部
    プロジェクトマネジャー
    早稲田大学建築学科卒。建築設計事務所を経て入社。本件の他、ホテル ユニバーサル ポート ヴィータ(2018年夏開業予定)、横浜市庁舎などを担当。

ライフスタイルホテルへ生まれ変わった、朝日新聞社東京創業の地へ

商業施設の計画が目白押しの銀座で「ホテルを作りませんか?」と提案をいただきました

宍道
1888年の東京創業の地であり、明治期に本社があった頃は、ここに石川啄木、夏目漱石、二葉亭四迷も勤務していた、大切な場所です。
中上
本社は有楽町、築地と移転しましたが、この場所は弊社グループのオフィスとして直近まで使われていました。銀座並木通りに面し、歴史があり、区画も大きい。このビルの新たな活用法を見出すことは、長年の課題でしたが、私どもは中之島フェスティバルタワーの竣工を縁の下で支えてくださった山下PMCにお願いしようと思いました。
諸山
どのような事業を行うのかも含めて、私たちは建物用途の再検証を行う段階から参画いたしました。
中上
2009年にプロジェクトをスタートしてから最終的な用途を決定するまでに数年を要しましたが、2015年3月の解体から、わずか3年間で竣工、開業までこられたのは山下PMCの力があってこそ。

この事業は当初飲食店や物販店舗などの商業施設とオフィスで構成される計画がありました。しかし、銀座は新しい商業施設の計画が目白押しで、飽和状態。課題の解決に苦心していました。そんなとき、山下PMCから「銀座でホテルを造りませんか?」と提案をいただきました。
丸山
朝日新聞様が銀座のプロジェクトを立ち上げられたことは、中之島のお仕事をさせていただいていた際にお聞きして知っていました。立地のポテンシャルから「ホテルはいける」と直感していましたが、すでに商業でご検討の進んでいる中、ご提案をしても失礼に当たらないだろうかと少し悩んでいたのです。そんなとき、中之島でお世話になっていた宍道さんが出張で東京にいらっしゃったのでご相談をいたしました。
宍道
日本橋のマンダリンオリエンタルホテルの地下にある博多料理の居酒屋でしたね。(笑)

当時、私は中之島の専属で銀座のプロジェクトは担当していませんでしたが、「いいと思うのなら銀座の担当者に提案してみたら?」と丸山さんの背中を押しました。この話は実は社内では公表していないのですが。(笑)
中上
その後商業施設とホテルとの比較検討をスタートさせました。
丸山
2012年の春です。インバウンドがこれほど増えるなど誰も予想できず、今のようなホテルの開発ラッシュなど想像だにできなかった頃でしたが、「絶対成功する」という確信がありました。
宍道
ホテルといってもさまざまな種類があります。朝日新聞の東京創業の地としてふさわしい建物にすることが重要でした。これについても一緒に考えていただきました。
中上
山下PMCには、外資のラグジュアリーホテル、ライフスタイルホテル、国内ブランドなどあらゆるタイプの検討を本当に丁寧に行っていただきました。どのようなブランドが考えられるのか、顧客ターゲットの違い、それぞれの概略図面の作成、それぞれの事業収支計画にいたるまで、事業判断に必要なすべての検討を非常に短時間で行っていただきました。

商業ビルをホテルに変更するにあたり、収支だけではなく、銀座の地、朝日新聞社東京創業の地に何がふさわしいのかを検討しました。図面や収支上の要点のみならず、感覚的な視点も重要だと認識していました。また、地下躯体など元の建物がもっていた利点の活用にも着目。実施設計・施工者の提案から、多くの改善プランも生まれました。今後のオペレーターの要望や、インテリアデザイナーによるデザイン提案に対応できるスペックを、発注資料に盛り込むことも、私たちの仕事でした。
宍道
私たちは世界中のどこにもない、唯一無二のホテルにしたいと考えていました。
  • 東京・銀座で老舗店舗や高級ブランド店が並ぶ、並木通りに誕生。
    ハイアット セントリックのアジア初進出となった。

関連する用途

  • ホテル

    現代のホテルビジネスでは、所有・経営・運営を分離し、それぞれのリスクに応じて利益の分配を行う事業方式が日本においてもスタンダードとなりました。事業主が所有・経営・運営いずれの立場であっても、事業のどのフェーズにおいても、経営的側面と建築的側面の双方から常にリスクとリターンを明確にした、専門的コンサルティングサービスが求められています。また、近年ホテルのグレードは高くなる傾向が強くなっています。一般的にホテルのグレードが高くなるとサービスも質と量ともに増えるため、施設のグレードや複雑さも高くなります。それにより、関わる設計者、施工者、デザイナーやコンサルが増えるだけでなく、事業主側でも求められる対応が高度化しています。

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