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ABS秋田放送 新社屋 日本一“コンパクト”なラテ兼営局(後編)

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コミュニケーションを誘発するオフィス

―新社屋のシミュレーションには模型が役立ったそうですね。

野村
栁沼さんが精巧な模型をつくられたので、驚きました。しかも、初めての挑戦だったとか……。
栁沼
人の動き・流れを俯瞰したい、今の社屋と新社屋を立体的に比較したいと思い立ち、つくってみました。1960年竣工の社屋は、図面すら残っていなかったので、休日に家族と建物を採寸し、図面から作成。模型を見ながら、各部署の大きさ、位置、動線を考え、使い勝手もみんなで確認しました。
重冨
フロアごとの間仕切り壁も制作されています。これには感動しました。

  • 栁沼常務が作成した新社屋の模型。立体的に俯瞰することで、平面図だけでは見落としてしまう気づきもあったという。

―社内でのコミュニケーションを誘発するために提案したことはありますか?

石原
部署単独のエリア、個別の島ができるだけできないようにする配慮はしました。また、秋田放送さんは、元々コミュケーションがしっかりとれている社風に見えましたので、あえて、流行りのツールの導入を早急に検討する必要はないと感じました。

  • オフィスゾーンに什器が搬入。椅子の色は社員が自由に選べる。

  • 社屋の中央階段は、フロアをつなぐとともに、社員の顔が階を越えて見えるように設計されている。
栁沼
現在の社屋は、3棟にわかれているので、あまり顔を合わせる機会のない社員もいるのですが、新社屋ではそれも解消されます。

―最後に一言お願いします。

野村
私たちにとって初となる放送局のプロジェクトにチャレンジさせていただく機会をいただき、感謝しています。お客さまと一緒に、一番大切なものは何か考え、具現化してきた過程を振り返ると大変感慨深いです。来年、運営が始まったら、またお伺したいです。
立田
ここから賑わいを創造し、秋田の地域活性化に貢献したいと思います。最終の新幹線が秋田駅に着くのは午前0時前ですが、街の明かりが消えても、新社屋が竿灯のようにライトアップされて、出迎えてくれるような気持になります。振り返ると、何か一つの“縁”が欠けても実現できなかったプロジェクトだったと感じています。山下PMCさんとともに、いい施設をつくることができ、うれしく思っています。

  • 夜間はライトアップされ、駅前広場(2020年完成予定)と呼応した景観づくりにつながる。

  • 立田社長直筆の定礎。全員で“心”を合わせて新時代のスタートラインに着き、“心”を込めて情報発信したい、という思いを表した。

プロジェクト概要

発注主 株式会社秋田放送
所在地 秋田県秋田市中通
建物用途 テレビスタジオ(放送局舎)
面積 敷地面積 4,933.61㎡/建築面積 1,951.56㎡/延床面積 4963.69㎡
規模/構造 地上3階建て/S造
設計・施工 清水建設株式会社
CM業務期間 2013年2月~2019年5月
CMr 株式会社山下PMC
山下PMC担当者 野村康典、丸山優子、重冨博之、石原卓哉、長井佐千子、松浦 裕、西村貴裕、嘉門隆史、阿久津太一、吉川大輝、炭山数文、牛山泰秀、舟津四郎

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・記載されている会社名、商品名は、各社の商標、または登録商標です。なお、本文中では™、®マークは基本的に明記していません。

関連する用途

  • 放送・メディア

    ネット配信等の隆盛やユーザー嗜好の細分化・多様化が進み、新聞・雑誌・テレビ等のトラディショナルメディアも変革の時を迎えています。これまでのメディア経営を主力としたビジネスモデルから脱却しようと新しいマネタイズを試みています。大都市で所有している不動産を活用したCREが活性化しているのはその一例です。

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