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木下雅幸の3分間マネジメント

会社の力をうまく使って、仕事を楽しむには?

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会社の力をうまく使って、仕事を楽しむには?

木下雅幸の3分間マネジメント 会社の力をうまく使って、仕事を楽しむには?

キノシタから、納得のいかない仕事を「長い時間軸で仕事をとらえろ」と言われたタスクくん。ホンネでは10年先も今の会社にいるのか想像もつかないし、そんな長い時間を会社のために自分の人生を捧げるなんて絶対にイヤだ。どうもキノシタさんは、会社人間過ぎるような気がする・・・。

キノシタ
建築のプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング会社の、こう見えてもトップコンサルタント。
タスクくん
キノシタも所属する草野球チームで4番でサードを守るチームの主力選手。菓子メーカーに勤務する35歳の中堅ビジネスパーソン。

タスクくん

キノシタさんっていつも会社のことばかり考えているんですか。

キノシタ

いや、そんなことはないよ。むしろ個人的なことばかり考えている。

タスクくん

いや、そうは見えないですよ。根っからの会社人間に見える。だって10年も先の仕事のことを考えているじゃないですか。

キノシタ

仕事人間かと言われれば、そうだとも言える。でも会社人間じゃない。ボクは、会社をだしにして好き勝手にやりたいことをやっているだけだな。会社の力を使うことで、必要なところにカネをかけられるし、マンパワーも利用できる。まあ、会社人間を装った方が、やりたいことができるということだよ。

会社に役立ちながら、自分自身が楽しむコツ

人生の大半の時間を仕事に費やすという一点において、ビジネスマンは共通の立場にいます。だとしたら、その時間を楽しく過ごした方が得だと、普通は思います。私もそうです。ただし、その楽しい過ごし方は人によってまちまちで、帰りに同僚と居酒屋で杯を傾けることに喜びを感じる人もいれば、会社の時間はほどほどにして趣味に活路を見出す人もいます。

私は、どうせ仕事に時間をかけなければいけないのなら、仕事自体を楽しもうと考えています。ただし、「時間軸を長くとることで仕事の見え方を変えてみよう」と私が言ったとき、どうもタスクくんは、“会社人間”の私が「どうやったら会社の業績があげられるか」についてばかり考えていると受け取ったみたいです。

そうではありません。むしろ私の立ち位置はタスクくんとあまり変わらず、仕事のやらされ感からどう逃れるか、私なりに対処しているにすぎません。

イヤイヤ仕事するのじゃつまらない、楽しくない。仕事を楽しむためには、自分のイニシアチブで仕事に意味づけすることが大切なのです。ですから、私の仕事に対する意識は非常に個人的です。

前回、タスクくんはせんべい屋のリサーチを命じられたと言ってました。私なら、せんべいと別のお菓子を組み合わせて新製品をつくるとか、せんべいで世界市場を攻略するとか、いろいろなアイデアを思いついてワクワクしはじめるでしょう。

仕事が会社の利益に通じ、社会に貢献することを前提に、そのやり方は自分に委ねられています。仕事のおかげで人脈を広げられるし、新しい経験を積むことで未来の可能性を広げることができます。そこで得た人脈と経験が直近の仕事で役に立たなくても、近い将来、別の仕事で役立つかもしれませんし、生涯の友を得ることができるかもしれません。

あたかもフリーランスのように、会社と社会に役立ちながら自分も何らかの利益を得る──これが息長く働くためのコツだと思います。気が進まない仕事を面白くするためには、自分だけの楽しみをつくることじゃないかと、私は思います。

「3分間マネジメント」の続きはnote「続・3分間マネジメント」で連載中です。 木下著「ムダな努力ゼロで大成長 賢い仕事術」も発売中!

株式会社山下PMC
取締役 常務執行役員 / CIO(イノベーション推進責任者)
木下雅幸

1968年、茨城県水戸市生まれ。
神戸大学大学院工学研究科建築学専攻修了。建築設計事務所大手の山下設計で超高層オフィスビルなどの大型プロジェクトの設計を手掛ける。その後、三井生命保険の不動産部不動産投資グループで数多くの投資ビル全体のCRE戦略の構築やアセットマネジメント全般に従事。2010年に山下PMCに入社し、多数のプロジェクトに関わる。現在は取締役 常務執行役員 / CIO(イノベーション推進責任者)の立場で、クライアントの参謀として未来を描き・実現するビジネスモデル創出型のサービスを展開。
プレゼンテーションの勝率9割の実績を持つ、山下PMCのトップコンサルタント。 主な受賞に、グッドデザイン賞、日本コンストラクションマネジメント協会CM選奨ほか。

木下雅幸

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