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参謀レポート

ニューノーマルにおける資産価値向上の秘訣

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昨今、新しい日常・生活様式といった意味で「ニューノーマル」という言葉が使われるが、社会の変化が起きている今、FM・資産活用は従来通りでよいのだろうか。本記事では資産価値の向上のために必要な戦略について述べることとする。

ニューノーマル 2つの潮流

まず、社会的な背景として現在2つの潮流がある。1つ目は2020年12月末に政府から発表された「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」、2つ目は「デジタル化への集中投資・実装など新たな日常の実現」に向けた政策である。

1つ目の「グリーン成長戦略」では、経済と環境を両立することが産業政策に位置づけられており、企業は現在のビジネスモデルから環境を軸にした戦略に変えていくことが求められている。

2つ目の「デジタル化への集中投資・実装など新たな日常の実現」とは、はんこの廃止などで世間を騒がせたデジタル化が中心であるが、スマートシティやスマートビルへの投資も進んでいる。生産性向上や快適性向上、省人化に対応できなければ資産価値に影響するということである。

前述のような背景より既存の資産活用に加えて、グリーン化・デジタル化への対応が必要となってきているが、現時点でどのように戦略を立てて実行していくかが明確になっていない企業も多いと思われる。グリーン化・デジタル化へ対応するには、まず保有資産のポートフォリオの見直しが重要である。

さらに、世の中のニーズ、自社のシーズ、個々のウォンツやウィッシュを反映させた資産ポートフォリオを最短で構築すれば、前述の2つの潮流にのって戦略的に資産価値を向上させることができると考える。

Think & Do Tank?

山下PMCは”Think & Do Tank”を標榜し、顧客の保有固定資産(施設)に対して、7つの戦略・視点から総合的に企画(Think)し、最短で実現(Do)するためのサービスを提供している。また、施設という面にフォーカスして、建設バリューチェーン(いわゆる建築生産プロセス)の再構築を含むCM・PM サービスを提供している。

山下PMC「7つの戦略への挑戦」詳細ページへ

ここでポイントなるのが、発注・設計・工事といった実現化のフェーズであるが、事業者として重要なのは、建設生産工程の「企画段階」において事業戦略を施設戦略に落とし込む部分と、「運営段階」において施設運営と事業運営に繋げる部分である。

ここの2つの部分において、いかにグリーン化とデジタル化を取り込み、施設戦略を立てて実行していくかが求められると考えている。

施設のデジタル化

また、山下PMCでは施設のデジタル化のプラットフォームである「b-platform」の開発を進めている。欲しい情報があつまらない、現地と情報がつながらない、情報が有効活用できないといった課題に対して、直感的に分かりやすく使いやすいインターフェースとなっており、ニューノーマルにおける資産価値向上の第一歩として一助となることを願っている。

『JFMA JOURNAL No.202 2021 SPRING』(公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会)より抜粋


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