約6年の時間を経て、いよいよ竣工。CMを導入した成果を、どのように評価されていますか？

市丸

山下PMCさんは“施設参謀”を標ぼうされていますが、まさにその通りだと思いました。我々のかゆい所に手が届く。無理なお願いを聞いてくれる。オーダーに応えるだけでなく、周辺の関連部分も含めてご提案いただいたこと、さらに、事業が前に進むようにご支援いただいたことが、事業の成功につながったと思います。

東

工事について幅広い知識をお持ちなのはもちろんですが、我々の質問に親身に、そして的確にアドバイスしていただけたこと、何より現場に味方がいることが心強かったです。

村田

我々はこれまでもさまざまな公共事業に関わらせていただきましたが、佐賀県さんは民間の感覚も持っていて、地方自治体が公共事業に臨むあるべき姿勢をいくつもの局面で学ぶことができました。

池上

約6年間で、私自身の仕事の幅が倍に広がったように思います。建物を造る側と運営する側、双方の論理、橋渡しをする仕事に関われる貴重な仕事になりました。

澤田

私にとっても初めての経験が多く、いろいろな仕組みづくりに取り組めたプロジェクトでした。

市丸

本当は、開業後も継続してサポートをお願いできれば、よりよい運営につながったのでは、とも思っています。これから街づくりの核となる公共施設には、つくる時も、つくった後もCMの存在が必要なのではないかと感じています。

• 最大勾配35度のメインアリーナ。センター・バックパ ネル・リボンの3ビジョンを全国で初めて同時設置したほか、最適な吸音性能をもつ音響システムを備えている。設計・監理：梓・石橋・三原設計共同企業体　撮影：Kouji Okamoto
• 佐賀ゆかりのアートと伝統工芸によるおもてなしのプレミアムルーム等、来場者のニーズに合わせてさまざまな観客席が用意されている。設計・監理：梓・石橋・三原設計共同企業体　撮影：Kouji Okamoto
• 広々としたコンコース。グラフィックサインにより目的地がすぐに分かるようになっている。設計・監理：梓・石橋・三原設計共同企業体　撮影：Kouji Okamoto