山下PMC

お問い合わせ

施設にまつわる
“モヤモヤ”解決マガジン

MENU 開く 閉じる
President's Notes

記録的な夏に思うオフィスのあり方

  1. ホーム
  2. 施設参謀マガジン
  3. President's Notes
  4. 記録的な夏に思うオフィスのあり方

熱い夏を超えて、少しクールダウンしながら
我が身を振り返ってみる。

年々気候がエキセントリックになり、気象予報は「これまでに経験したことのない」という形容詞を度々使うようになった。東京の今夏は、35度を超える猛暑日が過去最高の日数を記録し、まさにこれまでに経験したことのない暑い夏だった。

気温のみならず、今年は私にとって「熱い」ひと夏となった。2023年度グッドデザイン賞の審査員を拝命し、夏をかけて審査に当たった。

グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみで、1957年から60年以上にわたりデザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくための活動をされている。「グッドデザイン」とは、単にものの美しさではなく、人、社会そして未来を豊かにするものであり、人間的視点、産業的視点、社会的視点、時間的視点を審査の視点としている (グッドデザイン賞より抜粋)。

私は、ユニット14建築(産業/商業施設)の審査を担当した。オフィス、生産施設、研究所、商業施設、ホテルなどの用途を対象としており、300件を超す応募があった。

6月上旬、およそ1週間で審査員各自が1次審査に臨む。1週間で300件超の審査にはかなりの集中力が必要で、久しぶりにまとまった在宅勤務をした。8月上旬、幕張メッセに1次審査を通過した全件が展示され、泊まり込みで2日間みっちりと審査を行うのだが、同じホテルに泊まり同じ食事をし、普段はあまり関わることのない他分野の方々とも話のできる貴重な熱い合宿を経験した。10月5日に受賞発表、25日には受賞祝賀会が都内のホテルで行われる。受賞者の皆さまに心からの祝意を表したい。

審査を行う過程で、さまざまな気づきもあり非常に勉強になった。特にオフィスに関しては大きな驚きがあったので紹介したい。どのオフィスの応募資料を読んでも、デザインを行うのにあたって課題としたもの、目指したコンセプトの本質がほとんど同じなのである。

「オフィスに来たくなるオフィス」「オフィスに来たからには徹底的にコミュニケーションの取れるオフィス」「環境に配慮したオフィス」――この3つにほぼ集約される。コロナ禍を経て、世界中が同じ課題を共有していることを実感した。

果たして当社のオフィスはどうだろうか。来たくなるのか、コミュニケーションは闊達に行われているのか、環境への配慮は万全か。

熱い夏を超えて、少しクールダウンしながら我が身を振り返ってみる。この夏の経験がいかに自分へのインプットになったのかをかみ締めながら、2023年度グッドデザイン賞審査員に私を推薦してくれた建築家・永山祐子氏に感謝申し上げたい。

山下PMC
代表取締役社長 社長執行役員
丸山優子

 

出典:山下PMC 広報誌『unsung heroes』vol.30/autumn 2023

・記載されている内容は、掲載当時の情報です。予告なく変更する場合もございますので、あらかじめご了承ください。
・記載されている会社名、商品名は、各社の商標、または登録商標です。なお、本文中では™、®マークは基本的に明記していません。

おすすめ記事

  1. ホーム
  2. 施設参謀マガジン
  3. President's Notes
  4. 記録的な夏に思うオフィスのあり方