建設市況レポート
建設市況レポート(24年11月)
建設業の持続可能性
繁忙状況が続く建設業界ですが、今回は設計事務所について見てみます。主要な設計事務所の売上高及び利益率の推移を図表1に示します。
図表1「主な設計事務所の売上高及び利益率の推移」
売上高は安定的に推移しており、特に直近で増加傾向にあります。他方で利益率には変動があり、直近で減少が見られます。
堅調な建設需要に対して利益が伴わない状況は、ゼネコンのそれと類似しており、建設業の持続可能性について、まだまだ改善の余地があると言えそうです。
資材、建築費指数の傾向
鉄鋼系資材(鉄スクラップを除く)、RC系資材とも横ばいです。
鉄スクラップは上昇、銅及び電線も上昇しています。
建築費指数はS造が0.5P、RC造が1.5Pそれぞれ上昇しています。
資材は比較的横ばいが続く状況ですが、建築費指数の上昇は止みません。
資材、建築費指数の推移(鉄鋼系)
推移傾向
上昇
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
上昇
- ●鉄スクラップ H2 東京
現状維持
- ●山形鋼6×50ミリ 東京
- ●異形棒鋼16ミリ 東京
- ●熱延鋼板1.6ミリ 東京
- ●H形鋼5.5×8×200×100ミリ 東京
資材、建築費指数の推移(RC系)
推移傾向
上昇
●建築費指数 東京 事務所 RC 建築
現状維持
- ●セメント バラ 東京
- ●普通合板Ⅱ類 4ミリ 東京
- ●生コンクリート 建築 180キロ強度 東京
-
【3代目】アナリストK
株式会社山下PMC
プロジェクト統括本部 事業推進部門 3部 チーフプロジェクトマネジャー岩下孝樹 -
アシスタントM
株式会社山下PMC
プロジェクト統括本部 事業推進部門 1部松尾一輝