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三井不動産とMIXIの共創から生まれたスポーツ・エンタメ拠点 試合のある日もない日も、 “選ばれる”アリーナ

都心から程近いJR南船橋駅前に三井不動産とMIXIがタッグを組んだ大型多目的アリーナが誕生しました。全国各地でスポーツとエンタメの力を活かした街づくりが進められている中、民設民営ならではのメリットを伸ばし、さまざまな課題を乗り越え、アリーナが完成するまでのストーリーをお伝えします。

LaLa arena TOKYO-BAY

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2024年春、千葉県船橋市に誕生した収容客数1万人規模の大型多目的アリーナ。男子プロバスケットボールリーグ(Bリーグ)、千葉ジェッツふなばしの新ホームアリーナであり、コンサートやeスポーツ等さまざまな興行に活用されている。

話し手のご紹介

  • 小山雄一郎さん

    三井不動産株式会社
    商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部
    スポーツ・エンターテインメント事業部 事業グループ グループ長

  • 赤坂峻一さん

    株式会社 MIXI
    ライブエクスペリエンス事業本部 アリーナ事業部
    アリーナファシリティマネジメントグループ マネージャー

  • 間下典大

    株式会社山下PMC
    プロジェクト統括本部 事業推進第一部門 3部
    部長

  • 小野順子

    株式会社山下PMC
    プロジェクト統括本部 事業推進第一部門 事業推進部門 2部
    ユニットリーダー

初めてのアリーナ事業に求めたもの、期待したもの

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アリーナに本当に必要なものは何か? CMの情報と知見が参考になりました

三井不動産とMIXIが合同で、LaLa arena TOKYO-BAY(以下、ららアリーナ 東京ベイ)を建設、運営することになった経緯から聞かせてください。

赤坂
MIXIがBリーグの千葉ジェッツふなばしのオーナーになったのが2019年です。その成長をさらに伸ばしていくために本拠地になる新しいアリーナが必要になると考えました。
小山
当社は40年以上前から南船橋エリアで商業施設や住宅、物流施設など、さまざまな事業を通じて街づくりを進めてきました。エンタメ要素も併せ持つエリアでしたが、新たなアセットとして、アリーナは大きなパワーを発揮する集客施設になり得ます。アリーナでのイベント期間前後も周辺の商業施設で楽しんでもらえる、街づくり型のアリーナ・商業複合施設を考えました。
赤坂
海外のアリーナ運営を視察するとスポーツイベントを楽しむだけでなく、その周囲で飲食したり買い物したり、楽しみ方が幅広い。また、VIPルームのホスピタリティが充実しており、それが大きな収益になっています。Bリーグにもこうしたアリーナが必要だと思っていました。

この事業ではCMにどのような期待をされたのでしょうか?

赤坂
私たちが目指す、観戦以外の楽しみ方ができるアリーナを実現するためには、基本構想からしっかりつくり込まなければなりません。当社は建設と不動産についてはノウハウを持ち合わせていませんでしたので、三井不動産さん、そしてCMの力がどうしても必要でした。
小山
当社にとってもMIXIさんという文化の異なる企業との共同事業でしたし、初めてのアリーナ事業ということで、数々のスポーツ関連施設の建設プロジェクトで実績のある山下PMCさんにCMをお願いすることにしました。

使い勝手のいい“選ばれる”アリーナとは

山下PMCは、この事業をどう受け止めていましたか?

間下
私はMIXIさんについては、オンラインの企業というイメージが強かったので、リアルコミュニケーションの場の創出を重視していると聞い て意外に思ったことを覚えています。一方、三井不動産さんは、誰もがご存じの国内有数のデベロッパー企業ですが、設計開始後に東京ドームをグループに加えられ、スポーツとエンタメを活用したエリア開発の方針が明確になった印象がありました。今、日本各地でアリーナを核にした街づくりが行われていますが、まさにそれにコミットしたプロジェクトになると感じました。
小野
建設も運営も完全に民間企業による「民設民営」プロジェクトは、まだ全国に例がありません。民設民営だからこその尖れる部分もあるだろうと 楽しみでした。

プロジェクトではどのようなことが課題になったのでしょうか。

小山
まずは収益性です。Bリーグはホームでの試合は年間30試合。民設民営で運営するためにバスケットボール以外のコンテンツ、音楽ライブやイベントなど興業の実施を考えていく必要がありました。
間下
イベント興業は私たちの専門外です。そこで実際にアリーナを使うイベントのプロモーターや設営者など、さまざまな業界の人たちにヒアリングしました。アリーナの図面を見てもらい、ステージや客席の配置、搬出入動線やバック諸室など、かなり突っ込んで意見を聞き、設計条件を整理して いきました。
赤坂
スポーツとエンタメにおけるイベント会場の映像や照明、通信などの必要な設備については、我々にもある程度知見がありました。しかし、アリーナという特別な施設で"本当に必要なものは何か?"を詰めていくにあたり、山下PMCさんの幅広い情報と知見がとても参考になりました。
小野
興行主から"選ばれるアリーナ"になるためには何が必要か―。その議論に相当の時間をかけました。たとえばステージを設営するときの使い勝手が、その判断材料になります。基本設計段階からいろいろな目線で徹底的に議論をし尽くしました。設計期間を約1年延長してでも「しっかり議論」したことが、現在の興行予約につながっていると思います。
小山
「これで行こう」と決まった後も引き続き検討を重ね、「ここは変えた方がいい」という意見が出れば、ドラスティックに手を加えたところも多かったです。それだけヒアリングは入念に行いました。
間下
さまざまな業界の人たちにヒアリングしたことで、本当にいろいろな意見が聞けました。ただアリーナに「これが正解」というようなものはありませんので、「本当に必要なものは何か」を丁寧に何度も議論して見極めていきました。
小山
必要なものと言えば、ファサード(外装)のデザインには徹底してこだわり、欧米アリーナの実績が豊富な設計会社HKSに依頼しました。ファサードはアリーナの顔です。ららぽーとの「ポート」(港)から出る船の航路と千葉ジェッツのチーム名由来である「ジェット機」の気流をイメージしてデザインしてもらいました。
小野
駅からアリーナに向かって歩いてくるとき、電車から、または高速道路上の車からの見え方についても、こだわったポイントです。また時間によって変わる光の反射の仕方やライトアップも検証しました。
間下
実際に外観を記念撮影して帰る方が多く見られますし、SNSでも拡散されていてうれしいですね。
  • 床面や天井面に千葉ジェッツのロゴをあしらった、千葉ジェッツのホームアリーナならではの仕様となっているロッカールーム

  • 有孔アルミを使ったファサードは時間帯によって印象が変化する

プロジェクトに関わったマネジャー

関連する用途

  • スポーツ・エンターテイメント

    これからの街が、より良い街であり続けるためには、市民に選ばれる魅力が必要不可欠です。今、その有力な魅力となりうるものにスポーツやエンターテインメントがあります。にぎわいのある街となるための在り方とは?スタジアム、アリーナの事業収益が成立するための工夫とは?日本の未来を力強くドライブする、しかし誰も答えを創れていないソリューションが、強く求められています。

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