「府中市立府中第八小学校」竣工~山下PMCがCMを担当~
ニュース・リリース
2023年3月2日、「府中市立府中第八小学校」の竣工式が執り行われました。株式会社山下PMC(本社:東京都中央区、以下・山下PMC)は、東京都府中市より第八小学校の改築に伴う発注者技術支援業務を受託し、CMR(コンストラクションマネジャー)として、2019年よりプロジェクトを推進してきました。
府中市は、小中学校合わせて33校395棟を保有し、大部分が昭和30~50年代に建設されています。学校施設の老朽化対策は喫緊の課題であったため、市は「府中市学校施設改築・長寿命化改修計画」を策定しました。
本計画で、改築事業にかかる市の財政事情や学校を使う人への影響も考慮し、2年ごとに2校ずつ改築工事を行うことが決定しました。府中市立府中第八小学校および第一中学校は、最も早い「早期改築着手校」として選ばれ、2019年より建て替えに向けたプロジェクトが始まりました。
山下PMCでは、第八小学校の改築工事にかかる、基本計画策定支援、設計者選定、基本設計・実施設計マネジメント、工事発注準備支援および工事マネジメントなどの業務を推進し、このたび、第八小学校の竣工を迎えました。
公立小中学校を含む教育文化施設は、自治体の所有する公共施設の大半を占めますが、その老朽化対策は、全国共通の課題となっています。山下PMCでは、本プロジェクトでの知見を活かし、学校施設の上位計画策定から整備事業までを通じて、全国の自治体が抱える施設課題解決の支援を続けてまいります。
【施設・プロジェクト概要】
温かみと落ち着きのある空間づくりや環境面に配慮し、内装や什器の木質化を取り入れた校舎が完成。窓からの転落の防止、防犯対策に対応した設計となっており、エレベーターや誰でもトイレなど、バリアフリーにも対応。
教室とロッカーを分けることで教室の実有効広さを確保し、多様な学習環境を支える什器やICT環境を備えるなど、児童の学習環境の充実につながる施設となっている。
また、地域への開放ゾーンも設け、地域コミュニティの拠点としての機能も備えている。
府中市では、地域・学校独自の伝統・文化教育が盛んで、第八小学校では、敷地の一部を使った稲作や鼓笛隊の活動に力を入れているが、新校舎でもこれらの活動が継承できるようになっている。
・所在地:府中市是政1丁目34番地
・主要用途:学校
・建物構造:
校舎棟:鉄筋コンクリート造
体育館棟:鉄骨造
・規模:3階建
・延床面積:10,530㎡(校舎・体育館・学童クラブ・放課後子ども教室・プール)
・設計:教育環境研究所・久米設計 設計共同企業体
・施工:
改築工事:林・敏鉄工・田丸屋建設共同企業体
電気設備工事:松本電業株式会社
給排水衛生設備工事:金子設備工業株式会社
空気調和設備工事:八洲・優和建設共同企業体
・発注者支援者(CMR):山下PMC