継続する売り手市場

ゼネコン、サブコンの決算が出揃いました。

大手ゼネコン、準大手ゼネコン、機械設備・電気設備サブコンの主要５社平均の受注高と売上総利益率の推移を図表１に示します。
一様に増収・増益となっています。
以前は利益率に苦しんでいたゼネコンも、工事採算を持ち直しています。
過去最高の数値となった会社も多数あります。

図表1「ゼネコン・サブコンの受注高と売上総利益率」（各主要5社の平均）

※2024年度通期の各社個別実績・建築事業に関わるデータに基づく。

次に、繰越高の推移を図表２に示します。手持ち工事の積み上がりはいよいよ増しており、特にサブコンはその逼迫度をますます強めています。

図表2「ゼネコン・サブコンの繰越高指数」（各主要5社の平均）

※2024年度通期の各社個別実績・建築事業に関わるデータに基づく。

旺盛な需要に対して各社の工事は積み上がり、資材価格の高騰や労務の逼迫という状況下においても増益となっています。
売り手市場の状況は、一段とその様相を深めています。

資材、建築費指数の傾向

鉄鋼系資材は横ばいもしくは下降、RC系資材は横ばいです。

建築費指数はS造が前月から0.2P、RC造が前月から0.1Pそれぞれ下降しています。