山下PMC your Edge

お問い合わせ
プロジェクトストーリー

LaLa arena TOKYO-BAY(中編)

  1. ホーム
  2. プロジェクトストーリー
  3. LaLa arena TOKYO-BAY(中編)

良質なホスピタリティと最先端のVIPサービス

ジェッツレッドで染まるアリーナ。選手と観客が一体になって盛り上がりを見せる。今季ホームでの開幕戦2日合計で約2万人と、クラブ史上最多動員数を記録した。

WOW!と驚きのある空間にするために工夫しました。

"選ばれるアリーナ"にするために、他にどのようなことを検討されましたか?

小野
やはりアリーナですから、重要なのは臨場感、高揚感、没入感。さまざまな場面に使えるように、場面をしっかり切り替えられることも重要です。
間下
コンコースの空間づくりはかなり議論しました。コンコースでマネタイズすることも、運営上、重要になります。
赤坂
私たちが目指す、観戦以外の楽しみ方ができるアリーナを実現するためには、基本構想からしっかりつくり込まなければなりません。当社は建設と不動産についてはノウハウを持ち合わせていませんでしたので、三井不動産さん、そしてCMの力がどうしても必要でした。
小野
ただの廊下ではなく、ワオ!(WOW!)と驚きのある空間にするために吹き抜けやアイスポットの作り方を工夫したり。ただ、楽しみ方や好みは年々変化していくものなので、その変化を組み込んでいける余地はあえて残しました。
間下
いい意味で、つくり込み過ぎない方が使い勝手がいい、拡張性も高いという考え方です。
赤坂
私たちが実現したい大きな柱は、質の高いホスピタリティです。VIPルームのラグジュアリーな家具と内装は必須で、温かい食事にもこだわりたかったので、本格的な調理ができる厨房は絶対に必要な設備でした。 提供できる料理のコースについては、今後さらにアップデートしたいと思います。まだシーズンが開幕したばかりなので、なんとも言えませんが、VIPサービス自体がこれまでのアリーナにはなかったものなので試行錯誤している段階です。Bリーグの成長とともに広げていきたいと思います。
間下
米国のアリーナはチケット収益の大半をVIPなどのホスピタリティサービスで得ています。日本ではまだそこまで付加価値の高いサービスを提供できていないところを、ららアリーナ 東京ベイが一歩先に踏み込んだと思います。日本のプロスポーツ興行でもホスピタリティサービスの向上は目覚ましく、Bリーグの価値とともに収益の柱に成長していくことを期待したいです。

建設コストの上昇期、予算を守るための選択とは

建設時期は資材の上昇時期と重なっています。

小山
世界情勢により、資材費などのコストが上がり始める状況は理解していましたが、可能な限り抑えたい。この点は山下PMCさんに、多くの相談をし、ゼネコンさんに交渉していただきました。そのおかげでコロナ禍の201年でもなんとか着工に持ち込めたという感じでした。
小野
物価上昇で予算より上がってしまう部分は当然ありましたが、それでも予算内に収めるために設計を見直しました。具体的には、必要に応じて簡素化できるところや合理化できるところも探しました。たとえばバックヤードの仕上げ部分などです。実践してみるとかえって全体にメリハリの効いた建物になりましたね。
間下
演出設備も、最低限必要なものと、必要に応じて後から導入してもいいものがあり、選択していきました。つくり込み過ぎないことが「拡張性」につながる反面、床や天井の耐荷重など後から変えられない部分は絶対に削ってはいけない。これまでの私たちの経験を踏まえて、切り詰めるところを 助言させていただきました。
小野
使い勝手のよさという意味でも、全部つくり込んでしまうと、後々のニーズに合わなくなってしまうという懸念もあります。
小山
アリーナビジネスでは実績を積み上げていくことが重要です。イベントの実績と、成功体験を積み上げていくことがリピートを生み出し、それがアリーナのコンテンツに育っていく。そのコンテンツに合わせてカスタマイズができる余地があることは、アリーナにとって重要なことです。
  • 約1万人を収容できるアリーナには、より臨場感と没入感を高める効果が期待できるすり鉢型のボウルデザインを採用。

  • 昇降可能な約423インチのセンタービジョンとアリーナを取り囲む全長約120mのリボンビジョンを常設。コンサートやアイススケートショーなどさまざまな形態のイベントに対応できるように、機材の搬入出のしやすさにも工夫が施されている。

  • コンコースにはバラエティ豊かなフード&ビバレッジのほか、イベントの「熱狂」や「興奮」をイメージしたヘラルボニーによるアートの展 示もある

  • バーカウンターもあるVIP LOUNGE。試合の前後も楽しめる。

  • バルコニー付きのVIPルーム。本格的な食事を楽しみながら観戦できる。

プロジェクトに関わったマネジャー

関連する用途

  • スポーツ・エンターテイメント

    これからの街が、より良い街であり続けるためには、市民に選ばれる魅力が必要不可欠です。今、その有力な魅力となりうるものにスポーツやエンターテインメントがあります。にぎわいのある街となるための在り方とは?スタジアム、アリーナの事業収益が成立するための工夫とは?日本の未来を力強くドライブする、しかし誰も答えを創れていないソリューションが、強く求められています。

関連するプロジェクトストーリー

  1. ホーム
  2. プロジェクトストーリー
  3. LaLa arena TOKYO-BAY(中編)