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プロジェクトストーリー

大阪・関西万博(後編)

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リアルを体験する価値

ミャクミャクモニュメント「ワクワク」。会場内の モニュメントやフラッグ、サインなどは「いのち」をテーマにデザインされている。

未来の巨匠になる建築家の作品に出会うチャンスです。

現場を知る皆さまから見どころを教えていただけますか?

三岡
私が担当したプロジェクトですが、会場の中心にある「静けさの森」は象徴的な場所で、必見です。これまでの万博の中心部には大きな建築物や人工物が置かれてきました。今回の万博では自然物として間伐予定の樹木を植えて再生する森が生態系として招かれています。ここでは会期中、万博の理念を体現するとともに、未来社会のあり方を探求する場として、アートプロジェクト「未来につながる森」と、シグネチャーパビリオン「Better Co-Being」の二つが連動して展開されます。
7つのテーマのもと、オノ・ヨーコやトマス・サラセーノなど世界的なアーティストにより、コンセプトや世界観が具現化されています。
渋谷
過去と今の万博とでは、アプローチが全く違うんですよね。これまでの万博は、最新技術を並べ、凄さを強調しているような印象がありましたが、今回は、今後の世界をよりよくしていくためのテーマや、解決策を提示するようなところがあると思います。
それから、時代はバーチャルが最先端である感がありますが、現場に行くと、“やはりリアルに勝るものはない”と感じます。大屋根リングの存在感、そこから見上げる空の広がりなども……。夢洲駅の改札を出て階段を上って景色がバーっと開けたとき、ゾクゾクするような高揚感がありました。
加々井
会場デザインプロデューサー・藤本壮介さんの言葉をお借りすると、こういう時代だからこそリアルなことをやることに意味があるんじゃないか、と。そこに実際に人が来る、来て出会うということ―それが今の万博の意味や価値なのではないか? って。
「いまさら万博なんて」という声も聞えていましたけど、リアルを提供するというのは、僕らのミッションでもあると思っています。
三岡
僕が個人的に見どころだと思っているのはトイレですね。藤本さんらトップの建築家やアーティストが牽引している一方で、次の世代の若手建築家がトイレだったり休憩所だったりというところでご活躍されています。
渋谷
1970年の大阪万博では、当時36歳の黒川紀章さんとか42歳の菊竹清訓さんが若手建築家として参加されていんたですよね。その方々が、のちに著名な建築家になって長く活躍されたわけです。今回の若手建築家の中から、もしかしたら20年後の巨匠が生まれるかもしれないですよね。そういった視点で若手建築家の施設を見るのも面白いと思います。
加々井
関わったすべての人々が渾身のエネルギーを投じているので、行けばきっと圧倒されると思います。ジャンルを超えたいろいろなコラボや、何かコンセプトジャンプしたものが生まれるきっかけになるのではないでしょうか。
渋谷
閉幕まで、閉幕後もプロジェクトは続くので、引き続きチームで取り組んでいきます。
  • 「静けさの森」では数々のアート作品を体験できる。写真はレアンドロ・エルリッヒの「Infinite Garden/The Joy of diversity」。鏡を使った4つの庭と錯視アートが楽しめる。


プロジェクト概要

プロジェクト名称 2025年日本国際博覧会 会場整備に係るプロジェクトマネジメント支援業務
発注者 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
所在地 大阪府大阪市此花区夢洲
敷地面積 約155ha
会場デザインプロデューサー 藤本壮介
PMR 山下PMC/阪急CM企業共同体
PM業務内容 発注戦略・調達戦略・仮設建築活用戦略・設計戦略・変更管理戦略・工事管理戦略・品質管理戦略・人員戦略・プログラム管理戦略の立案及び進捗支援
プロジェクト名称 2025年日本国際博覧会大阪館(仮称)CM(コンストラクション・マネジメント)業務
発注者 公益社団法人2025年日本国際博覧会大阪パビリオン
面積 敷地面積 約10,500㎡
建築面積 本館棟 約5,000㎡、XD HALL 約500㎡、バックヤード棟 約650㎡
延床面積 本館棟 約5,000㎡、XD HALL 約500㎡、バックヤード棟 約1,300㎡
規模 建物高さ 最大20m
構造 鉄骨造・2階建(本館棟・XD HALL・バックヤード棟)
システムトラス構造・骨組膜構造
設計・監理 株式会社東畑建築事務所
施工 株式会社竹中工務店
CMR 山下PMC
CM業務期間 2022年2月~2025年3月
CM業務内容 設計・施工マネジメント(ECI方式)、施工者選定支援
プロジェクト名称 「静けさの森 アートプロジェクト」支援業務
CMR 山下PMC
CM業務内容 全体調整業務、課題解決支援業務
プロジェクト名称 2025年日本国際博覧会シグネチャーパビリオン「Better Co-Being(いのちを響き合わせる)」CM業務
CMR 山下PMC
CM業務内容 実施設計段階マネジメント
山下PMC担当者 加々井千裕、渋谷宣隆、杉本憲祐、三岡裕和、藤田貢、宮本裕也、江藤太一、大塚航介、大貫雄太、池谷友宏、丸山容平、呉 東文、平井みどり、須﨑とも、古川優貴、盛田修平、明渡博紀、前田和美、野澤孝之、西村美星、沼口悠太、酒田 健、佐藤友昭、澤本恵司、百田克彦、上田種男、小関法行

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プロジェクトに関わったマネジャー

関連する用途

  • イベント会場整備

    昨今、スポーツやアート等の期間限定イベントの会場整備にPM/CMを導入する事例が増えています。会場整備の手法としては、仮設建築物や工作物の新設、改修・増築による恒設施設の利用があります。また、開催後は撤去・復旧工事、レガシーとしての残置など複数パターンの対応が考えられます。プロジェクト推進では、主催者・運営者・会場所有者が異なるケースが多く、会場整備において調整が必要な関係者は多岐にわたります。

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