新卒座談会

  1. ホーム
  2. 採用情報
  3. 社員インタビュー
  4. 新卒座談会

マネジメントの本質は
お客さまをはじめとする関係者の信頼を得ること。
キャリア採用も新卒も関係ない

キャリア採用者が多くを占める傾向のあるCM(コンストラクションマネジメント)業界。それだけに新卒で入社を考えている人は、さまざまな不安が胸をよぎるかもしれません。でも、心配はいりません。「スムーズに職場に順応できるのか」「業務を行う上で何が大変なのか」「どんな人が向いているのか」――。そんな疑問に、新卒で当社に入社し活躍している先輩社員5人が答えます。

顧客の事業内容を理解し最適な建物を実現する

――新卒でCM会社を選んだ理由と、入社後に戸惑ったこと、苦労したことがあれば教えてください。

西村――設計者になるつもりで大学は建築学科に進んだのですが、学んでいく中で迷いが生じてきました。そんなときに「建築生産」の授業を通じて「CM方式」というものがあるのを知りました。建築生産をものづくりとしてだけではなく、事業戦略のプロセスと捉えてマネジメントを行うことに興味を持ち、山下PMCを選びました。
 入社後、プロジェクトマネジャーとして業務を推進する際に悩んだのは、「どこまでやるべきか」ということ。正解がひとつではないプロジェクトマネジャーの仕事には明確な業務範囲がありません。契約した業務項目に含まれていないことや、仕事の効率が多少落ちる場面もありますが、お客様が求めることやプロジェクトを前進させるために必要なことは「どこまでも応える」ことを心がけています。

都市創造本部 都市創造2部
プロジェクトマネジャー 西村 美星

2016年、職業能力開発総合大学校卒業。同年山下PMCに入社。「都内テレビ局跡地再開発プロジェクト」「2025年日本国際博覧会プロジェクトマネジメント」「東日本放送新社屋建設プロジェクト」「総合運動公園活用計画プロジェクト」「発電所建設マネジメント業務支援」等を担当。現在、大学院に在学中。

渡辺――私の場合、インターンシップで設計事務所のCM業務をたまたま体験して、「自分のやりたかった仕事は設計や施工管理ではなくこれだ!」と気づきました。複数の関係者とコミュニケーションを取り、全体を俯瞰してマネジメントしていくところに魅力を感じています。
 新卒で入社して一番苦労したのは、右も左も分からない中で設計者や施工者と対等に話を進めていかなければならないことです。分からないことは徹底して調べ、その上で社内の専門家に聞いて理解を深める努力を続けました。8年経った今も、CM業務の範囲の広さと多様なクライアントに対応することの難しさを感じますが、学ぶことが多く毎日が充実しています。
都市計画諸制度を活用し地区計画などの変更を支援した再開発プロジェクトでは、区議会をはじめ地域の諸会議を傍聴するなど、住民の方とのコミュニケーションにじっくり時間をかけたことがお客さまに評価され、自分のやり方に自信を持てました。

轟――大学では意匠設計を専攻していましたが、卒業制作で「その土地に何をつくれば人々のためになるか」を一から考えた時にとても面白く感じて。建物のデザインよりもプロセスに興味があることに気づき、CMの仕事を選びました。
 入社してすぐホテルの新築プロジェクトを担当したのですが、打ち合わせでは建築用語に加えてホテル業界の専門用語が飛び交い、会話についていくのに必死でした。ただ上司や周囲の人が一つひとつていねいに教えてくれたので、徐々に習得していくことができました。

小幡――私は生産系の研究室にいたのですが、研究室のOBからCM業界の話を聞いて関心を持ちました。川上の事業創造から維持管理運営まで、プロジェクトに一貫して関われる点に魅力を感じました。
 私も轟さんと同じく、入社して建築知識の不足を痛感しました。最初の頃は研究開発施設を受け持つことが多く、特に設備について詳しい知見が求められました。プロジェクトの設備担当者の知識を借りつつ、お客さまとの間に入り、チームのハブとして分かりやすく伝えることを意識しました。

輪嶋――当初は建築家を目指していて、大学院では意匠系の研究室にいました。そのとき、研究していた建築家が設計した建物が本来発揮すべき価値を発揮できずに解体されている状況を目の当たりにしてやるせなくなり、「最大限の価値を発揮しながら長く使い続けられる建物」について考えるようになりました。就職活動でCMという職種を知り、設計の前段階から建設プロジェクトに関わることで「建物の生涯をどう考えるか」という根本的な問いに向き合えるのではないかと思い、山下PMCに入りました。
 一番難しさを感じているのは、お客さまの属する業界や事業内容について理解することですね。どうすればその事業を成功に導けるのかを本質的に理解していないと、お客さまが求める建物の実現に繋がらないと考えています。

知識ではかなわなくても「人間力」では負けられない

――キャリア採用者が多い職場において、皆さんはどのように自分の存在感を発揮したのでしょうか。

西村――キャリア採用の方はすでに「得意とする武器」をそれぞれ持っていますが、自分にはまだありません。ただお客さまと密にコミュニケーションをとり、きめ細かな貢献を重ねることで窓口としての役割を確立できました。知識だけでなく「人間力」も問われる業務だと思います。

渡辺――マネジメントの本質は、お客さまの信頼を得られるかどうか。そこは新卒もキャリア採用も関係ないと思っていて、新卒の私としては負けられないところです。先輩たちは専門性という武器を貸してくれますが、最前線でお客さまと向き合うのはあくまでも自分です。

プロジェクト推進本部 プロジェクト推進第二部門 4部
プロジェクトマネジャー 渡辺 啓太

2018年、早稲田大学大学院 創造理工学研究科 建築学専攻修了。同年山下PMCに入社。「H.U.グループホールディングス 新セントラルラボラトリー H.U. Bioness Complex」「THE KNOT TOKYO Shinjuku」「文教大学 東京あだちキャンパス」「キオクシア北上工場 第2製造棟」「GLION KOBE ARENA」等を担当。

轟――これまでの経験から先輩たちが「できない」と即断したことも、新卒の私たちは経験値がないのでお客さまの目線に立ち、一からフラットに考えられる。そこが新卒の強みだと思っています。

グローバル事業本部 ホテル事業部
ヴァイスプロジェクトマネジャー 轟 真央

2019年、京都工芸繊維大学大学院修了。同年山下PMCに入社。「IMAGICAオフィス移転プロジェクト」「長崎ヒルトンプロジェクト」「ウェスティン東京改修プロジェクト」「ミネベアミツミオフィス移転プロジェクト」「パークハイアット東京改修プロジェクト(進行中)」等を担当。

小幡――私も新卒の強みは「一番お客さまに近い立場で考えられること」だと思います。山下PMCには、新卒社員の意見も積極的に求められる職場環境があるので、きちんと主張してプロジェクトにより良い効果を生み出していきたい。

輪嶋――全く同感なのですが、CMという仕事には「お客さま視点」だけでなく、設計者や施工者、建物を利用する人々など多様な立場から物事を考えて提案する力が必要です。新卒社員は時間をかけてそうしたことまで身につけていく必要があると考えています。

株式会社山下設計 建築設計部門 第2設計部(2025年〜山下PMCから出向)
輪嶋 優一

2022年、早稲田大学大学院 創造理工学研究科 建築学専攻修了。同年山下PMCに入社。「通信会社データセンター建設プロジェクト」「JMT板橋新1・2・5・6号棟(東棟)建設プロジェクト」「文化会館再編プロジェクト」「第一種市街地再開発事業プロジェクト」「雲井通5丁目地区再開発ビル公益施設内装等整備事業における発注支援及び施設整備に係るマネジメント業務」「フクダ電子株式会社 白井事業所 G棟建設プロジェクト」等を担当。

社員の「挑戦心」に応える会社コミュニケーション力に自信のある人はぜひ

――山下PMCは、どんな会社でしょうか。また、これからCM業界を目指す学生へアドバイスもお願いします。

西村――ひとことで言うと「面倒見の良い会社」です。入社1年目は中堅社員がトレーナーとして2名ついて、きめ細かく指導をしてくれました。周囲の人も温かく、分からないことはていねいにとことん教えてくれます。けれども自ら学ぶ姿勢、考える力は必要です。
また、山下PMCは「社員のチャレンジに応えてくれる会社」でもあります。私は「まちづくり」に関心があり、その知識を深めるために、仕事をしながら大学院に通わせてもらっています。挑戦心のあるガッツ溢れる学生さんに、ぜひ私たちの仲間になってほしいと思っています。

轟――そう、「手を挙げれば、やらせてもらえる会社」ですね。すぐには難しくても「それ、やりたい!」と言えば、実現できるように図ってくれる。だからビジョンを持っている人、挑戦したい気持ちがある人は、生き生きと働けると思います。

小幡――会社全体に新しいことにチャレンジしていこうというマインドに満ちていますよね。例えば北海道日本ハムファイターズの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」のような、従来の概念にない「日本初」、あるいは「国内最大規模」のプロジェクトに数多く関わることができます。プロジェクトにおける課題事項はさまざまで、1つとして同じプロジェクトはありません。日々の業務が挑戦であり、自分の成長に繋がっていきます。
 CMは、自分が何事かを決めるのではなく、発注者が判断できるよう支援するのが仕事。そのうえで、輪嶋さんが言ったように設計者や施工者など全体を見てプロジェクトの最適解を考えていく必要があります。その認識はしっかりと持っておいてほしい。

ビジネスソリューション統括本部 スポーツビジネス創造部
管理統括本部 経営戦略本部 経営企画部 小幡嶺介

2023年、東京大学大学院 新領域創成科学研究科 社会文化環境学専攻修了。同年山下PMCに入社。「矢崎総業 東部ものづくりセンター『Innovation Hub-REN(錬)』建設プロジェクト」「沖縄県Jリーグ規格スタジアム整備運営等事業」「スポーツチームクラブハウス建設プロジェクト」「自動車部品メーカー生産施設建設プロジェクト」等を担当。

渡辺――私が思うのは「優秀な人材が集まって面白いことをやっている会社」だということ。さまざまなバックボーンを持つ社員に囲まれて刺激のある毎日を送れます。CMの本質はマネジメントであり、これは実践的な場で学んでいくのが一番効率的。マネジメントのスタイルに正解はないので、型にはまらずに自分らしいマネジメントスタイルを追求してほしい。コミュニケーション力や、ロジカルシンキングに自信のある人には心からお勧めします。

輪嶋――山下PMCは「従来の建設プロジェクトでは実現し得なかったことを形にできる会社」だと私は思っています。CM会社を就職先に選ぶ上で必要だと思うのは「お客さまの事業を背負う覚悟」です。巨額のお金が動き、また多くの人々が関わるプロジェクトに対し、どれだけ“自分ごと”として向き合えるかが問われます。「ビジョンを実現するための仕組みと施設を、お客さまに、社会に。」という山下PMCの行動指針に、少しでも共感する部分があれば、ぜひお勧めしたい会社です。

2025年8月、山下PMC本社オフィスにて収録

  • PROFILE

    都市創造本部 都市創造2部
    プロジェクトマネジャー 西村 美星
    2016年、職業能力開発総合大学校卒業。同年山下PMCに入社。「都内テレビ局跡地再開発プロジェクト」「2025年日本国際博覧会プロジェクトマネジメント」「東日本放送新社屋建設プロジェクト」「総合運動公園活用計画プロジェクト」「発電所建設マネジメント業務支援」等を担当。

  • PROFILE

    プロジェクト推進本部 プロジェクト推進第二部門 4部
    プロジェクトマネジャー 渡辺 啓太
    2018年、早稲田大学大学院 創造理工学研究科 建築学専攻修了修了。同年山下PMCに入社。「H.U.グループホールディングス 新セントラルラボラトリー H.U. Bioness Complex」「THE KNOT TOKYO Shinjuku」「文教大学 東京あだちキャンパス」「キオクシア北上工場 第2製造棟」「GLION KOBE ARENA」等を担当。

  • PROFILE

    グローバル事業本部 ホテル事業部
    ヴァイスプロジェクトマネジャー 轟 真央
    2019年、京都工芸繊維大学大学院修了。同年山下PMCに入社。「IMAGICAオフィス移転プロジェクト」「長崎ヒルトンプロジェクト」「ウェスティン東京改修プロジェクト」「ミネベアミツミオフィス移転プロジェクト」「パークハイアット東京改修プロジェクト(進行中)」等を担当。

  • PROFILE

    株式会社山下設計 建築設計部門 第2設計部(2025年〜山下PMCから出向)
    輪嶋 優一
    2022年、早稲田大学大学院 創造理工学研究科 建築学専攻修了。同年山下PMCに入社。「通信会社データセンター建設プロジェクト」「JMT板橋新1・2・5・6号棟(東棟)建設プロジェクト」「文化会館再編プロジェクト」「第一種市街地再開発事業プロジェクト」「雲井通5丁目地区再開発ビル公益施設内装等整備事業における発注支援及び施設整備に係るマネジメント業務」「フクダ電子株式会社 白井事業所 G棟建設プロジェクト」等を担当。

  • PROFILE

    ビジネスソリューション統括本部 スポーツビジネス創造部
    管理統括本部 経営戦略本部 経営企画部
    小幡 嶺介
    2023年、東京大学大学院 新領域創成科学研究科 社会文化環境学専攻修了。同年山下PMCに入社。「矢崎総業 東部ものづくりセンター『Innovation Hub-REN(錬)』建設プロジェクト」「沖縄県Jリーグ規格スタジアム整備運営等事業」「スポーツチームクラブハウス建設プロジェクト」「自動車部品メーカー生産施設建設プロジェクト」等を担当。

社員インタビュー

私たちのハイコンセプト・ハイタッチ(山下PMCのプロジェクトマネジャー紹介)

山下PMCのプロジェクトマネジャーの仕事への想いや、プライベートでの楽しみ方についてお届けするマガジンです。