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FLAT HACHINOHE すべての人に開かれた多目的空間
2020年4月、氷都八戸のシンボルとなる「FLAT HACHINOHE」が完成。「FLAT」という名前には、スポーツを「する」「観る」という基本的な魅力に加え、社会に必要な新たな価値「支える」「助け合う」「教える」を育み、平等で自由、誰にでも開かれた空間に、という想いが込められています。日本における地域共生型多目的エリアとしての“第3の柱”を目指したプロジェクトを推進したのは、専門性を持つ企業・ヒトのプロフェッショナルによって編成されたFLATなチームでした。

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施設紹介:FLAT HACHINOHE
ゼビオホールディングスの中核企業、クロススポーツマーケティング株式会社(以下・XSM)が運営する「FLAT HACHINOHE」。写真:太田拓実

話し手のご紹介
-
中村考昭さん
クロススポーツマーケティング株式会社
代表取締役社長 -
青山英治さん
クロススポーツマーケティング株式会社
FLAT HACHINOHE -
土橋太一
山下PMC
事業創造推進本部 第四部 部長 -
間下典大
山下PMC
事業創造推進本部 第一部 プロジェクトマネジャー
すべての人に開かれた多目的空間

写真:太田拓実
相談を受け、やります!と即答しました
今回のプロジェクトの柱は何ですか?
- 中村
- 従来のスポーツ施設は、運動を「する」ための体育館のようなものが主でした。一方で、1万人以上の規模で集客を可能にする巨大なアリーナ施設もあります。
米国のバスケットボールなど観戦型スポーツの施設を参考に、スポーツを「観る」ことを軸にした日本型スポーツアリーナとして誕生したのが「ゼビオアリーナ仙台」です。仙台市の地域開発プロジェクトの一部としてUR(独立行政法人 都市再生機構)の所有地にXSMが施設をつくり、民間事業として運営しています。
XSMでは、こうしたスポーツ施設を全国にいくつかつくることで地域振興に寄与し、スポーツ市場も拡大する相乗効果を考えていました。しかし、仙台のような興行を中心とした収益モデルの運営では、施設が稼働しない日もあります。スポーツを「する」「観る」という基本的魅力に、足元のニーズに応える要素を加え、地域と共生する多目的エリアとして、“第3の柱”になれないかと考えました。 - 青山
- 現在、多くのスポーツアリーナは、バスケットボールやバレーボールのリーグ戦を中心に利用されています。人気スポーツは集客面での牽引力が期待できますが、興行主体では施設の稼働率には限界があります。
そこで、多用途・多目的に使える施設を考え、日々の学校教育や地域行事等、生活に即した利用ができることが重要と考えました。
候補地となった八戸は、「氷都」と呼ばれるほどアイスホッケーやスケートが盛んな土地です。関連施設も多いのですが、老朽化が進み、建て替えを望む声もありました。 - 中村
- この「地域のニーズ」にどう向き合うか。アイスリンクを新設するだけではない、新しい多目的アリーナをつくるために一緒に考え、併走してくれるパートナーが必要でした。そこで山下PMCさんへ声をかけたのです。
- 土橋
- 中村さんとは、ある場所をご案内するなかで出会いました。素敵な方だったので、「また会いたいな」と伺ったところ、「新しい多目的アリーナをつくれないかな?」と相談いただき、考える前に「やります!」と即答しました。それからずっと、中村さんとの関係は変わらず、「代表」としてではなく、「FLATなパートナー」として会話を続けさせていただいています。
山下PMCが参加することでどんな効果がありましたか?
- 中村
- スポーツの大きな力、地域文化の魅力を引き出す多目的エリアの実現には、創造性に富んだ発想とものづくりが必要でした。XSMがゼネコンに一括発注した場合、すべてをコントロールしてもらえますが、ゼネコンから各会社へタテ構造で様々な調整がなされる過程で「過不足ない及第点の施設」にゴールする可能性があります。結果として投入したコストとバランスの取れない施設になるリスクも。その2点を解決できました。
- 間下
- 本件では、各専門工事を様々なプロフェッショナルにそれぞれ発注しました。デザイン、建物本体の設計・施工、競技用照明、映像音響、観客席、ゴール裏のネットといった細部まで。各専門会社と直接、やり取りしました。アイスリンクに関しては、海外の専門会社と国内の数社が担当しました。
-
八戸駅前、地域の生活空間や通勤通学路の一部として人々が行き交い集う立地。「FLAT SPACE」から「FLAT PARK」までシームレスにつながっている。
写真:太田拓実 -
リンク上部のセンタービジョンとリボンビジョンによる映像演出。大音響の効果音とともに気分を盛り上げる。
写真:太田拓実
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