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大規模案件プロジェクトチーム座談会

山下PMC流の仕事の捉え方・働き方|“何をつくるべきか”からいきいきとした未来を考える

前職との比較から見えてくる山下PMCの魅力

——— 山下PMCで働く皆さんは、ほとんどの方々が前職でいろんなお仕事をされていたとうかがっています。以前の働き方と比べて山下PMCの良さはどこに感じていますか。

フラット型の組織だからこそ、 生み出すことができる 推進力と実現力。

嘉門 隆史(かもん たかし)
  • 嘉門 隆史かもん たかし
  • 実務:7年
  • 大手インフラ会社で、主に改修工事の基本計画業務、発注業務、設計施工管理業務を経験した後、山下PMCへ入社。現在は、LCM部のプロジェクトリーダーとして、主に設備工事を中心としたCM/PM業務およびFM/LCM業務全般を担当。主な資格に一級建築士、エネルギー管理士。

土橋:私は、前職はアトリエ系設計事務所に勤めていました。そこでは通常はお客さまから与えられた条件に対して、やんわりと見える目標に向かってつくっていくことが多かったのですが、僕自身にはそれに物足りなさがありました。
 そういう意味では、この会社に入りお客さまと共に話し合いながら達成する目標を定めて共有し、それを達成するために何が必要かを一つひとつ考えていくということは設計事務所とは違い、第三者的立場だからこそできることなのかなと思います。

嘉門:私は、前職は発注者側にいました。発注者というものは、建物を建てたいというときに、実はニーズというものがそれほど固まっていないのです。なんとなく建物を建てないといけないということがあって、そのままお金もスケジュールもずるずると後ろ倒しになることが多い。中には実現しないものもありました。
 その点では、山下PMCは発注者の与条件を整理しながら、お客さまのニーズを引き出し、建物を形として実現していきます。しっかりとした推進力と実現力があるのですね。さらにしっかりとスケジュールを守りながらも、現実的なラインのギリギリのところで創造力も求められる。仕事としては本当に面白いと思います。もちろんやりがいがある分、厳しい面もあります。決して楽な仕事ではないということも、正直なところですね(笑)。

炭山:私は35年以上、スーパーゼネコンのいわゆるピラミッド型の組織の中で育ってきました。そこでは、思考方法そのものが完全にピラミッド型でした。ところが、山下PMCは完全にフラット型の組織なのです。しかし、プロジェクトチームを起こすときにはリーダーをつくり、そこに必要な人が集まっていきます。プロジェクトが終わると、そのチームは解体されフラットな世界に戻る。そのような形でフラットな世界の中に機能的なチームがランダムにうごめいているような感じです。ピラミッド型ではトップダウンの強圧的な命令にボトム側が反発することがよくありますが、私たちの働き方の中では、そういったことは起こりません。むしろ、フラットな立場での自由な議論を図れるため、出てくる成果物のスピードが凄まじく早い。結論を出すのも早い。持っていく方向性の切り替えもすぐにできる。つまりフットワークが良いわけです。この強みを、まだまだ進化させていきたいですね。

松浦:前職はゼネコンの設備エンジニアリングで設計も施工も経験しました。そこでは設計では如何に合理的にまとめるかということを行い、一方施工ではある中で利益を上げようとしていました。お客さまのために良いものをつくろうというマインドは当然ありましたが、どこかで利益が相反している部分もありました。
 お客さまのニーズをくみ上げる過程で、設計者は設計としての「有りよう」、施工者は施工としての「作りよう」の追求となりますが、フラットでお客さま側の立場から物ごとを考えることができる仕事こそがPM/CMであり、それがこれからの日本にも求められると思い山下PMCへ来ました。実際に働きはじめると、自分自身のスタンスは変わりませんが、それができる環境か、しにくい環境であったかの差ですが、今は理想的な物事を伸び伸びとできている実感があります。だから、私にとって本当に良い会社です。

山田:松浦と同じような疑問を前職のときに持っていました。前職では、設計・監理業務にたずさわっていたのですが、お客さまのニーズ、法的要件、現場対応など、さまざまな影響により膨大な作業量がありました。プロジェクトが大きくなればなるほど、その作業の中の川上でお客さまが何を求めていているのかが、なかなか見えづらくなっていきます。
 何が求められているのかを正確に把握しないと最適な提案はできないと思うので、現在の仕事の進め方は私のスタンスとも一致するところがあると感じています。その分、自分自身により幅広い知識を身につけて、対応できる力というものが求められる。その難しさが常につきまとっていて、常に身を引き締めないと、と感じています。

村田:私はこの中で唯一、この会社の生え抜きです。勤め始めて12年が経ちました。私が入社したころは、まだ10数人くらいの規模で、平均年齢が50才くらいの会社でした。年々人数が増えてきて、今は平均年齢が30後半くらいになっています。私は他社で勤めた経験がないので、他社と比べて山下PMCがどうか、というところについてはあまり分からないのですが、弊社の特徴としては、お客さんから建築とは離れたやや突飛な相談があったとしても、とにかく一度話を聞いてみる、という風潮があるように感じます。あまり会社としての仕事の範囲を決めてしまわない、お客様のニーズに合わせて柔軟に対応していく、というのは入社当初からの山下PMCの社風かもしれません。

高さ200mの超高層で実現したこと

——— 最後に近年の代表的なプロジェクトである「朝日新聞社 中之島フェスティバルタワー」の概要についてお話を聞かせてください。

朝日新聞社 中之島フェスティバルタワー

松浦:「朝日新聞社 中之島フェスティバルタワー」は、朝日新聞社様がクライアントで、中之島に所有していたフェスティバルホールを含む2棟のビルの建て替えプロジェクトです。まずは東棟を解体して、フェスティバルホールをはじめ、商業施設、朝日新聞社大阪本社を含めたオフィス機能を持つ約14万㎡の複合施設にするという計画です。(左写真)

——— プロジェクトの初期段階ではどのようなことを行ったのですか。

松浦:この案件は、最初の企画段階から関わったので、まず発注者の与条件をまとめ、設計者選定のプロポーザルコンペを行う業務からはじめました。設計者が決まると、今度は発注者側の立場で設計者が出してくるさまざまな検討・提案資料に対して発注者目線での検証を踏まえ、もっとこうした方が良いのではないかというアドバイスや条件などを出していきます。

フロントローディングによって、あらゆる問題を解決していきます。

炭山 数文(すみやま かずふみ)
  • 炭山 数文すみやま かずふみ
  • 実務:35年
  • 某スーパーゼネコンで主に建築系エンジニアとして勤務。業務は、施工・見積積算・技術スタッフ・経営企画・OA化推進など幅広く経験。施工では大型プロジェクトにも参画し3棟の超高層ビルを担当。中堅ゼネコンの技術系役員も5年間経験した後、山下PMCへ入社。現在は、事業推進本部QCDS部に在籍し、プロジェクトマネジャーとして工事計画・工程計画・見積関連業務・施工管理など幅広く担当している。主な資格に一級建築士。

炭山:専門用語で、フロントローディングという言葉があります。つまりことのはじめの入口部分、最初のところで課題をつぶしておくということです。例えば、今回の場合、中之島という川の中にあるという立地や周辺インフラとの関係が技術的な問題をはらんでいたのですが、それに対してもプロジェクトの一番最初から取り組みました。この課題が、今後お金にも工期にも影響してくるということを具体的に伝えながら、解決していく。こういったことができることも私たちの大きな特徴です。

松浦:当時はちょうど鉄骨の値段が上がりはじめた時期だったので、コストを下げることが難しかったです。設計の構法的な観点から合理化を行うことで、コストを下げることにチャレンジしました。全体の中では、これが一番ハードルが高かったかもしれません。

——— 最終的に発注者さんは、どのようなビルにすることを目指されたのですか。

松浦:まずは世界的に有名であったフェスティバルホールを、以前の音響環境を損なわずに再現すること。それと朝日新聞社様の大阪本社として、その本社機能のBCP的なものをいかに保持するかという2つが大きな目的となりました。東日本大震災前だったのですが、その時点ですでに防災関係やBCP(事業継続計画)に注力していました。さらに省エネや環境負荷低減といったことも、もうひとつの柱としてありました。計画地が二本の川に挟まれているのですが、河川水を使うことができる既得権があったため、河川水を利用した空調設備も提案し実現しています。

村田:あとは施設全体の用途構成として、テナントオフィスや商業といった事業性を追求しなければならない部分と、フェスティバルホールのように事業性よりは、企業として地元や社会へ貢献したいという部分がありましたが、そのあたりのバランスが非常によくとれた開発であったと思います。その後のテナントの入居状況もとても良く、大成功したプロジェクトと評価されています。

朝日新聞社 中之島フェスティバルタワー

炭山:地中80mに達する杭に支えられた、下層が剛構造・上層が柔構造の複合超高層ビルなのに最高の安全性が実現されています。セキュリティー機能をはじめ、現存技術の粋を組み込んだまさに一級品の建物になっています。私も今まで体験したことのない内容を含む建物です。特に、生まれ変わった「フェスティバルホール」(左写真)へ入ると私たちでも本当に感動しますよ。ぜひ、行って見てほしいと思います。

——— それは、いち早く見に行きたくなってしまいますね。皆さん、今日はたくさんのお話をありがとうございました。

2013年6月24日 東京本社にて
インタビュアー:田中元子 [mosaki]、写真:大西正紀 [mosaki]