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大規模案件プロジェクトチーム座談会

山下PMC流の仕事の捉え方・働き方|“何をつくるべきか”からいきいきとした未来を考える

“何をつくるべきか”から考えていく

——— PM/CMという仕事は、比較的新しい仕事のように思いますが、皆さんが働かれている中で、周辺はどのようにこの職能を理解されていると感じていますか。

設計者や施工者でもない、第三者としてのお客さまの右腕に。

松浦 裕(まつうら ゆたか)
  • 松浦 裕まつうら ゆたか
  • 実務:16年
  • 11年間、ゼネコンの設備エンジニアとして、施工管理・設計・監理業務を通じ、幅広い用途の建築プロジェクトの中心的役割を経験した後、山下PMCへ入社。現在は、事業管理本部LCM部の部長として、新規開発プロジェクトにおけるPM/CMから、CRE/PRE戦略に基づくFM/LCM業務全般を担当。

土橋:PM/CMという仕事には、別に職能といった明確なカテゴライズは、あまりないのかもしれません。お客さまの企業体質や担当者様の性格、またプロジェクトの性質によって、私たちが発揮すべき職能をカメレオン的に変えていく。その状況に合わせて職能をつくっていく、という表現が一番合っているのかなと思います。だからこそ、プロジェクトの最初にお客さまが何を求めているのかということを創っていき、共有化する作業が一番重要になってきます。

——— 皆さんは、どの立場の誰もがクライアントと会い、さらに実務的な作業も行っているということなのでしょうか。

松浦:その通りです。各プロジェクトに携わっている大半のメンバーは、社外でお客さまと直接会話をし、ニーズの共有化を図り、社内に持ち帰ってニーズに対するアウトプット作業を行います。
 CM(コンストラクション・マネジメント)と聞くと、コンストラクションという言葉から、まさに建設的・技術的な話のみをイメージされがちですが、山下PMCは「CMを根幹としたプロジェクトマネジメント型の会社」と言い換えられるのかもしれません。どのようにプロジェクトを進めるかという点に主眼を置きながら、それぞれの社員が持っている建築の根幹となるコンストラクションの技術同士を組合せながら、全体をマネジメントしているのです。
 だから、ある確定的な業務をお願いされるというより、お客さまがパートナーを探されているときに、設計者でも施工者でもない、第三者的な立ち位置で、お客さま側の右腕(=パートナー)となるように入り込んで行く感覚があります。

——— これまでの多くの大規模なプロジェクトは、直接大手ゼネコンなどにビルの建設が発注されていました。一方で、PM/CMといったところからプロジェクトをはじめるという選択肢が出てきたわけですが、その場合は、PM/CMに対して、さらに予算がかかってしまうと考えてしまいます。それでも、トータルに見た時にお客さま側にもメリットがあるからこそ、PM/CMというものが成立しているということなのでしょうか。

土橋:今の時代は、依頼されたことに対してただつくるということではなく、何をつくるべきなのか、ということから考えなくては成りたたない時代です。そして、そういったことを事業者側が考えなくてはけない。このことをしっかり考えているお客さまが、増えていると思いますし、私たちはその手助けをさせていただいているのです。だから、一概にPM/CMによって全体の費用がアップするという考え方ではなく、僕らはある種、事業価値をしっかり事業者側が考えられる経費としてのひとつの選択肢なのかもしれません。

炭山:PM/CMを入れることで、余計な費用がかかるのではないかという見方はもちろんあります。しかし、全体最適という観点から見てみると、そうではないことが多いのです。特に大きなプロジェクトは、お金に関して不透明なことが多く、社会的な問題となることもこれまでにありました。そういった不透明さを、私たちの力を使うことができれば、きちんと見せていくことが可能となります。

——— お金の流れから、事業全体の将来性まで、プロジェクトの中でこれまでは見え隠れしていたようなことが明快になる。それはPM/CMを導入する大きなメリットですね。

企画から運営段階まで、トータルに関われる強み

——— さまざまなプロジェクトを進めていく中で、さまざまな問題が起きていくと思うのですが、そういったことは会社あるいはチームとして、どのように乗り越えていくのでしょうか。

お客さまと話す中で、“何が仕事か”が見えてきます。

山田 久美子(やまだ くみこ)
  • 山田 久美子やまだ くみこ
  • 実務:11年
  • ゼネコン設計部、設計事務所にて他用途にわたる設計・監理業務、及びインテリア設計を経験した後、山下PMCへ入社。現在は、事業創造本部ホスピタリティ・コンサルティング部に在籍し、プロジェクトマネジャーとして主にホテル、医療施設、商業施設などを担当。主な資格に一級建築士。

嘉門:大きな壁というものは、常に立ちはだかります。しかし、私たちの社内、社外に関係なく、たくさんの方々と関わりますので、自分の中にとどまらせず、できるだけそういった人たちに助けてもらうようにしています。自分の中だけにとどめないでやっていく必要があるということは、山下PMCに入ってとても感じたことのひとつです。

山田:先ほどの話にもありましたが、山下PMCのPM/CMの仕事というものは、ただの設計や施工ではありません。プロジェクトの持つ性格やお客さまの状況によってソリューションはさまざまであり、お客さまと話す中で“何が仕事か”が見えてきます。だからこそ、お客さまの会社の中のひとつのチームとなれるくらいまで信頼される存在になることが必要です。その前提として、社内チーム内でも円滑な関係を築くことが非常に重要です。このような強い関係を築くことがプロジェクト成功の大きな土台となります。

炭山:大きな問題を効率的にクリアしていくためにも、社内、社外に関わらず、何事に対してもホスピタリティを持って対応していくことを、私たちは常に心がけています。こういったことも強みのひとつではないかと思いますね。

——— では、壁を乗り越えた後、皆さんが仕事を通じて達成感や充実感を感じるのは、どんなときなのでしょうか。

松浦:特に竣工式とか行ったときなどに「山下PMCさんがいてくれたから、安心して、ここまで来られた」などといったようなことを仰っていただくことは大きな喜びのひとつです。

炭山:そうですよね。お客さまからいただく言葉が、私たちの最高のやりがいに繋がります。また、共に協力しあってきたゼネコンや設計者の方々から、一緒にやってもらってよかったと評価を受けたときは、これ以上に嬉しいことはありません。

土橋:私が関わっている多くのプロジェクトは、はじまってから終わりまでの期間が6~8年と長いです。だから、竣工式はもちろんですが、それ以外にもいろんな場面でお客さまや関係者と共にいろいろなことが解決されていくことは、それだけでとても嬉しいですよね。

——— PM/CMを担う会社は、日本国内に数社ありますが、山下PMCだからこそという最大の特色は、どのようなところにあるのでしょうか。

土橋:まずは基本的に事業を立ち上げる企画段階から相談することができるということ。さらにプロジェクトの運営や維持管理段階に至るまでトータルにパッケージとして相談に乗れることです。そういったことが高いレベルでできるPM/CMの会社としてお客さまに認識いただいているのは、おそらく私たちの会社だけだと思います。

松浦:例えば、広告代理店などがプロジェクトの事業計画やコンセプトを立てたとしても、そこから建築計画といったハードへの落とし込みはできません。しかし、私たちは事業を成功させるために“建物がどうあるべきか”ということをコンセプトから一緒に考え、ハードとしての建物計画へと落とし込んでいきます。建物は建てることが最終目的ではなく、お客さまの最終目的である「事業の成功」を実現するための通過点でしかないと考えています。私たちは建築をつくる枠よりも大きなところで全体を統括的につくる。そういったところが、最近は評価を受けてきているのだと思います。

——— ハードとしての建物が最終的なゴールではないというわけですね。ひとつの建物が建つということは、あくまで事業の中の通過点にすぎない。使われはじめてから、そのプロジェクト全体が事業としても社会的資産としても、どう生き生きと育まれていくかということを、しっかりと見据えるということなのですね。
 竣工後も皆さんは、そのプロジェクトに関わり続けるのですか。

松浦:建物の竣工は、お客さまが事業を成功させるための船出とも言えます。船出直後に私たちが、プロジェクトに継続的に関わり続けることは少なくなります。しかし、建物のライフサイクルで考えた場合、将来的に改修やリノベーションを実施する場合の関わり方は当然あります。

炭山:しかし当然、その後のことについても私たちの意識は向いています。結局、最初の企画の段階でとらえたさまざまな課題・目標を、竣工後に点検・確認をして差異の中身を把握しないと、本当にその場に新しいコンセプトが生まれてこないのです。そういう意味で、建てた後も足を運び情報を収集してフォローアップすることは当然行っています。ただしウェイトのかけ方は少なくなるというわけです。